第4話 居候
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軽食とコーヒーを楽しみ、小一時間ほど過ごした頃リボーンが家へ帰ると立ち上がった。
「そうね。私たちもそろそろ行きましょうか」
「はい、そうですね」
店を出てリボーンを見送ると##NAME1##は風の手をとった。
「風くん、買い物に付き合ってくれる?」
「は、はい!もちろんです」
どこにいくのだろう、と思いながらご機嫌に手を引いてくれている##NAME1##を見上げた。
「着いたわよ」
「百貨店、ですか?」
「そうよ。さ、行きましょ」
エスカレーターを上った先は子供服売り場。
「あら、これなんてどう?」
「いや、それは…」
##NAME1##の手の中で白いふわふわの長い耳が揺れる。
「ウサギ、ですよね…私にはちょっと…」
「そう?」
ウサギの着ぐるみ型のパジャマを名残惜しそうにハンガーラックへと戻す。
「じゃあ、これは?くまさん!」
「あのー、私の寝間着を探してくれているのでしょうか?」
「ん?そうよ。うちにお泊まりしてもらうのにかわいい格好してもらおうと思って。子供服を選ぶのってやってみたかったの!」
キラキラとした瞳で子供服と風を見ている。
「風くん可愛らしいから何でも似合うと思うのよね」
「へ!?し、しかし私は子供ではな…!」
「ん?」
「はっ…いや、何でもないです…」
子供ではないと言いかけてあわてて口をつぐむ。
どうやら着ぐるみを気に入ったらしく動物もののパジャマを探して見ては戻すを繰り返す##NAME1##を見上げて風は複雑な気持ちをぬぐえない。
「(恥ずかしくて着れないなど、言える雰囲気ではないですね……とほほ)」
突然うん、と頷いた##NAME1##は2着の服を風に見せた。
「どっちがいい?」
「え!?わ、私が選ぶのですか!?」
「そうよ。私がここまで絞っちゃったけど、着るのはあなただもの。もちろんどっちも嫌なら他にも探すわよ」
「…で、では……」
「ふー。服も買ったし歯ブラシも買ったし必要なものはだいたい買えたかな」
「はい。すみません、何から何まで」
「気にしないで。好きでやっているんだから」
風が雲雀家で生活するのに必要最低限のものを買い揃え、今晩の夕食の材料も買うと二人は家路についた。
「お邪魔します」
「はい、どうぞ」
玄関の戸を開けた##NAME1##に続き、ペコリと頭を下げてから風も家に入る。
「でも、明日からはただいま、って言う方がいいと思うわ。もう自分のうちだと思って」
「ありがとうございます」
まだまだ実感のわかないところだが、風はお言葉に甘えさせていただこう、と思った。
「じゃあ、軽くお家案内と行こうかしら?」
よいしょ、と荷物を置いた##NAME1##は風ににこりと微笑んだ。