第4話 居候
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「おはようございます」
「あ、おはよう風」
リビングでお茶をすする風の前に寝起きのツナが座る。
「あれ?リボーンは?部屋にもいなかったけど…」
「あぁ、リボーンなら朝早くに出掛けて行きましたよ。どこに出掛けたかまではわかりませんが」
スパルタの家庭教師がいないことにツナはこっそり安堵した。
「今日イーピン達帰ってくるけど、風はどうするの?」
「そうですね…まあ、これまでもなんとかやって来ましたから大丈夫ですよ」
「そ、そうなんだ」
「さてと、そろそろイーピンが帰ってくるので私はこれで」
と、風が立ち上がった時、がちゃりと玄関のドアが開きイーピンとランボの声がする。
「え?うそ!?何でわかったの!?」
「お世話になりました」
風はツナの質問に答えることなくにこりと微笑むとサッと窓から飛び出していった。
風はぶらぶらと並盛商店街へと足を運んだ。
日曜日の商店街は朝から賑わっていた。
「あ、あれは…」
向こうの方からリボーンを肩に乗せた##NAME1##が楽しそうにリボーンと話をしながら歩いてくるのが見えて、思わず足を止めた。
なぜリボーンが…
複雑な気持ちになったまま動けなくなった風に気がついた##NAME1##が小さく手を振っているのが見えて風も慌てて笑顔を張り付けた。
「風くん、おはよう」
「おはようございます」
ちらりとリボーンに視線を向けるが、リボーンはニヒルに微笑んだまま特に何も言葉を返すことなくボルサリーノのつばを上げた。
「今ね、ツナくんちに行こうとしてたところだったの」
「あ、えっと、沢田綱吉に用が?」
「いいえ、あなたによ」
風はドキッと胸がなった気がした。
「わ、私に?」
##NAME1##は自分の肩に乗るリボーンを一瞥してから再び風へと視線を戻す。
「訳あってツナくんの家に泊まれなくなって聞いたのよ。だからね、良かったらうちに来ないかな?って」
「なっ…//」
「何やらしいこと考えてん「黙りなさい!//」」
風への一言をニヤリと放ったリボーンだったが、拳を震わせて顔を真っ赤に染めている風に止められまたニヤリと笑った。
「##NAME1##さん…ありがたいお話ではあるのですが突然申し訳ないので今回は遠慮させて…」
「あら、構わないわよ。突然であろうと何も問題ないわ。親もいないし恭弥と私位だから遠慮しないで」
「い、いやしかし…(女性の家に転がり込むなんてそんなこと出来るわけないじゃないですか!!//)」
「部屋を借りるのだってお金かかるんだからこういう時は頼ってちょうだい」
屈託のない##NAME1##の言葉たちはどんどん風を攻め、断りきれなくなってきていた。
そしてリボーンからのトドメの一言。
「泊まれば良いじゃねーか。##NAME1##も嬉しいんだぞ。風が来たら」
「嬉しい?」
「ええ、とても!」
「で、ではしばらくご厄介になっても良いですか…?(そんな最高の笑顔で言われて断れるわけないじゃないですか…これもリボーンの策略ですね……)」
「んじゃ、話がまとまったところでコーヒーでも飲みに行くか」
「はいはい。リボーンはエスプレッソよね。本当に好きなのね」
すぐ先の喫茶店を指差したリボーンを見て##NAME1##はクスクス笑った。