ピエロ
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あ、見つけた
丘の上に座っていたあの子
「ねぇ」
「!!誰だ!!」
「っ!」
声をかけると同時に飛んできた石
その石は私のこめかみにきれいにヒットした
「おまえ…サーカスの…」
私が血を流したのを見てか少しその子は後ずさった
「驚かせてごめんね!!私はリース!
君の名前は?」
「エースって…お前、血っ」
「エースくんか~
血?ああ、大丈夫、大丈夫
ちょっとみててね」
「!!」
私は流血しているあたりを触るとそこをたくさんの花に変えた
「すげぇ…」
エースくんの目が少しキラキラしたのを見て、私はできる限りのマジックをした
お客さんはたったひとり
たった一人のための小さな小さなマジックショー
「どんな仕掛けになってだ?それ!」
「フフ、秘密!」
「なんだよ、教えろよな!!」
「だめー」
マジックを見ている間はエースくんは子供らしい表情になっていた
「ごめんな」
「ん?」
急に頭を下げてきたエース君に私は戸惑うことしかできなかった
「石、ぶつけて」
「ああ!!きにしてないよ!
大丈夫!こんなの痛くもかゆくもない
エースくんが笑ってくれるなら!」
「!!」
本当はちょっぴり痛いけど、エース君の笑顔を見たら痛みなんて吹き飛んだ
「リースはいつまでここにいるんだ?」
「一週間!」
「じゃあ…さ、その…その一週間、暇なときでいいからまたマジック見せてくれよ」
「!!もちろん!!」
少し照れながらそういったエース君がかわいくて私はうなずいた。
それから公演が始まる前や終わった後などにエース君と遊んだ。
たまに会場にエース君がいて、それをみて私はうれしくなった。
でも、エース君はこう言っては何だがお金を持ってそうには見えなくてどうやって会場に入っているのか聞くと”秘密”って返されてしまった。
一週間がたつのは早かった
「明日出て行くのか」
「うん」
もっとエース君と一緒にいたかったけど、今日が最後の公演だからこれでお別れ
「またこの島にくるのか?」
「うーん、これたとして10年後かな?」
「10年後…おれが17さいの時か…」
「え、エース君って7歳なの?」
「ああ」
「じゃあ、私より年下だー!」
「はぁ?!絶対嘘だろ!」
「嘘じゃないもん!私10歳だもん!」
立ち上がって胸を張った
下を見ると信じられないといった顔のエース君
おそらく下にみてたんだろうなー
「まじかよ…」
「ふふん!
…10年後か…エース君はどんな人になっているのかな?」
「…おれさ…」
「ん?」
再びエース君の横に座った
「17さいになったら海賊になるって決めてんだ」
「そっかー海賊かー」
「……それだけ?」
「え?」
「普通、やめろ!とか、海賊になる人となんてつきあえない!とあるだろ?!」
私の返答が気に入らなかったのか、エース君は少し怒り気味だった
「だって将来自分がなにになるかなんて自分が決めることだし、”ファンタジア”は海賊船の上でも依頼があれば余興代わりにやることがあるから、海賊全部が悪いなんて思ってないよ。ただ一つ共通して思うのは
”あぁ、この人たちってこの世界で誰よりも自由なんだなー”
って。それにエース君が海賊になったからってエース君じゃなくなるわけじゃないんだから。そうでしょ?」
「…」
私がそう答えるとエース君は黙ってしまった
「エース君?」
「…おまえさ、海賊王に子供がいたらどう思う」
「海賊王の子供?
うーん…その子はきっとこの世界の誰よりも自由な人になれるね!」
「は?」
「だってそうじゃない?海賊王ってこの世界で一番自由だった人がなったものなんだから、その子供はもっともっと自由だよ!」
「そっ…か…自由…」
「エース君?」
このときエース君がなぜこんな質問をしてきたのか幼い私にはわからなかった
「決めた!!」
「何を?」
急に立ち上がったエースくんを今度は私が見上げる番だった
「おれ、お前がもう一度この国に来てから海に出る!っつても17さいで海に出ることは変わりないけどな。んで、海賊団を立ち上げたらお前のとこのサーカスよぶ!」
「エース君のところの海賊団か…
きっと楽しい海賊団なんだろうね!」
「ああ、これは約束だからな」
「うん、約束」
夕日が照らす丘で指切りをして交わした小さな小さな約束
再び出会うのは10年後
お互いにどんな大人になっているんだろうね
丘の上に座っていたあの子
「ねぇ」
「!!誰だ!!」
「っ!」
声をかけると同時に飛んできた石
その石は私のこめかみにきれいにヒットした
「おまえ…サーカスの…」
私が血を流したのを見てか少しその子は後ずさった
「驚かせてごめんね!!私はリース!
君の名前は?」
「エースって…お前、血っ」
「エースくんか~
血?ああ、大丈夫、大丈夫
ちょっとみててね」
「!!」
私は流血しているあたりを触るとそこをたくさんの花に変えた
「すげぇ…」
エースくんの目が少しキラキラしたのを見て、私はできる限りのマジックをした
お客さんはたったひとり
たった一人のための小さな小さなマジックショー
「どんな仕掛けになってだ?それ!」
「フフ、秘密!」
「なんだよ、教えろよな!!」
「だめー」
マジックを見ている間はエースくんは子供らしい表情になっていた
「ごめんな」
「ん?」
急に頭を下げてきたエース君に私は戸惑うことしかできなかった
「石、ぶつけて」
「ああ!!きにしてないよ!
大丈夫!こんなの痛くもかゆくもない
エースくんが笑ってくれるなら!」
「!!」
本当はちょっぴり痛いけど、エース君の笑顔を見たら痛みなんて吹き飛んだ
「リースはいつまでここにいるんだ?」
「一週間!」
「じゃあ…さ、その…その一週間、暇なときでいいからまたマジック見せてくれよ」
「!!もちろん!!」
少し照れながらそういったエース君がかわいくて私はうなずいた。
それから公演が始まる前や終わった後などにエース君と遊んだ。
たまに会場にエース君がいて、それをみて私はうれしくなった。
でも、エース君はこう言っては何だがお金を持ってそうには見えなくてどうやって会場に入っているのか聞くと”秘密”って返されてしまった。
一週間がたつのは早かった
「明日出て行くのか」
「うん」
もっとエース君と一緒にいたかったけど、今日が最後の公演だからこれでお別れ
「またこの島にくるのか?」
「うーん、これたとして10年後かな?」
「10年後…おれが17さいの時か…」
「え、エース君って7歳なの?」
「ああ」
「じゃあ、私より年下だー!」
「はぁ?!絶対嘘だろ!」
「嘘じゃないもん!私10歳だもん!」
立ち上がって胸を張った
下を見ると信じられないといった顔のエース君
おそらく下にみてたんだろうなー
「まじかよ…」
「ふふん!
…10年後か…エース君はどんな人になっているのかな?」
「…おれさ…」
「ん?」
再びエース君の横に座った
「17さいになったら海賊になるって決めてんだ」
「そっかー海賊かー」
「……それだけ?」
「え?」
「普通、やめろ!とか、海賊になる人となんてつきあえない!とあるだろ?!」
私の返答が気に入らなかったのか、エース君は少し怒り気味だった
「だって将来自分がなにになるかなんて自分が決めることだし、”ファンタジア”は海賊船の上でも依頼があれば余興代わりにやることがあるから、海賊全部が悪いなんて思ってないよ。ただ一つ共通して思うのは
”あぁ、この人たちってこの世界で誰よりも自由なんだなー”
って。それにエース君が海賊になったからってエース君じゃなくなるわけじゃないんだから。そうでしょ?」
「…」
私がそう答えるとエース君は黙ってしまった
「エース君?」
「…おまえさ、海賊王に子供がいたらどう思う」
「海賊王の子供?
うーん…その子はきっとこの世界の誰よりも自由な人になれるね!」
「は?」
「だってそうじゃない?海賊王ってこの世界で一番自由だった人がなったものなんだから、その子供はもっともっと自由だよ!」
「そっ…か…自由…」
「エース君?」
このときエース君がなぜこんな質問をしてきたのか幼い私にはわからなかった
「決めた!!」
「何を?」
急に立ち上がったエースくんを今度は私が見上げる番だった
「おれ、お前がもう一度この国に来てから海に出る!っつても17さいで海に出ることは変わりないけどな。んで、海賊団を立ち上げたらお前のとこのサーカスよぶ!」
「エース君のところの海賊団か…
きっと楽しい海賊団なんだろうね!」
「ああ、これは約束だからな」
「うん、約束」
夕日が照らす丘で指切りをして交わした小さな小さな約束
再び出会うのは10年後
お互いにどんな大人になっているんだろうね