ピエロ
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大丈夫 大丈夫
君の前でおどけてみせる私は
とあるサーカスの
名もないピエロ
私が初めて舞台に立てたのはゴア王国という国での舞台。
五歳の頃にサーカスの座長さんに救われてサーカスに入った。
座長のカシスさんはとっても優しくて、この人に恩返しがしたくて私は懸命に芸を覚えた。
生まれつきか、私はバランス感覚や軽業などに長けておりサーカスの目玉、”ピエロ”になることを決めていた。
玉乗り、ジャグリング、綱渡り
7歳になる頃には全部ができていた。
けれど、カシスさんは私を絶対に舞台に立たせてはくれなかった。
だけど10歳になったある日
「リース、舞台に立ちたいかい?」
そうきかれ私は二つ返事をし、ようやく舞台にたつことができた。
「紳士、淑女の皆様!
今宵は当サーカス”ファンタジア”にお越しくださり、ありがとうございます!
皆様を興奮の渦へと誘い込むことをここにお約束いたしましょう!!」
カシスさんの台詞が終わり、ショーの幕開け。
まずは双子による”空中ブランコ”、”ライオンの火の輪くぐり”
そして私の出番
まん丸お月様のようなボールに乗り、ジャグリング
バランス感覚のいい私にとってこんなことは朝飯前。
だけど私はピエロ
来てくださったお客様を笑わせるのが私の仕事。
だから
「んぎゃ!!」
「「アハハハハハハ!!」」
わざとバランスを崩し派手にボールから落ちる。
お客様が手をたたいて笑ってくれる。
それこそが私の喜び。
出番が終わり、袖から客席を見ていると一人の男の子が目に入った。
周りはきれいな服を着ているのにその子だけがなんだかみすぼらしくて目についた。だけどそれよりも気になったのはその子の目。泣いてなんかいないのに私にはなんだか泣いているように見えた。楽しそうにしているけど心から楽しそうになんてしていない。
「そんな悲しそうな顔をしないでよ・・・」
じっとその子を見ているとその子が出て行くのが分かり私は慌ててテントを出た
「リース?!」
「ごめんなさい、カシスさん!!ちょっとお手洗い行ってきます!!」
途中すれ違ったカシスさんにそう告げてピエロの格好のままあの子を探した。
私と同じか、ちょっと下くらいの男の子。
まだそんなに遠くには行っていないはず。
私はピエロ
笑わせるのが私の仕事
だから泣いている子がいたら涙をぬぐって笑わせる
君の前でおどけてみせる私は
とあるサーカスの
名もないピエロ
私が初めて舞台に立てたのはゴア王国という国での舞台。
五歳の頃にサーカスの座長さんに救われてサーカスに入った。
座長のカシスさんはとっても優しくて、この人に恩返しがしたくて私は懸命に芸を覚えた。
生まれつきか、私はバランス感覚や軽業などに長けておりサーカスの目玉、”ピエロ”になることを決めていた。
玉乗り、ジャグリング、綱渡り
7歳になる頃には全部ができていた。
けれど、カシスさんは私を絶対に舞台に立たせてはくれなかった。
だけど10歳になったある日
「リース、舞台に立ちたいかい?」
そうきかれ私は二つ返事をし、ようやく舞台にたつことができた。
「紳士、淑女の皆様!
今宵は当サーカス”ファンタジア”にお越しくださり、ありがとうございます!
皆様を興奮の渦へと誘い込むことをここにお約束いたしましょう!!」
カシスさんの台詞が終わり、ショーの幕開け。
まずは双子による”空中ブランコ”、”ライオンの火の輪くぐり”
そして私の出番
まん丸お月様のようなボールに乗り、ジャグリング
バランス感覚のいい私にとってこんなことは朝飯前。
だけど私はピエロ
来てくださったお客様を笑わせるのが私の仕事。
だから
「んぎゃ!!」
「「アハハハハハハ!!」」
わざとバランスを崩し派手にボールから落ちる。
お客様が手をたたいて笑ってくれる。
それこそが私の喜び。
出番が終わり、袖から客席を見ていると一人の男の子が目に入った。
周りはきれいな服を着ているのにその子だけがなんだかみすぼらしくて目についた。だけどそれよりも気になったのはその子の目。泣いてなんかいないのに私にはなんだか泣いているように見えた。楽しそうにしているけど心から楽しそうになんてしていない。
「そんな悲しそうな顔をしないでよ・・・」
じっとその子を見ているとその子が出て行くのが分かり私は慌ててテントを出た
「リース?!」
「ごめんなさい、カシスさん!!ちょっとお手洗い行ってきます!!」
途中すれ違ったカシスさんにそう告げてピエロの格好のままあの子を探した。
私と同じか、ちょっと下くらいの男の子。
まだそんなに遠くには行っていないはず。
私はピエロ
笑わせるのが私の仕事
だから泣いている子がいたら涙をぬぐって笑わせる
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