一触即発⁉な家庭訪問
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌朝。
耳を澄ませば、小鳥の囀りが拾える穏やかな朝だが、土井家の食卓は険悪ムードに包まれている。
修羅場を迎えていた。
「はい、きりちゃん。ご飯」
「ありがとうございます」
空ときり丸は大人ふたりを亡き者として扱っている。
半助と大木は愛し合っているらしい――昨夜の一件を、そう解釈している。
「頼む、空、きり丸、無視しないでくれぇ!あれは誤解なんだ!」
「そうだぞ、空!ワシはいたってノーマルだ!」
だが、騒げば騒ぐほど、かかる嫌疑は強くなった。
空ときり丸は今、ゴミを見るような眼で男たちを睨んでいる。
「何が誤解なんですか?昨夜は随分激しく愛し合ったご様子で。あんなに騒がしい音まで出して」
「ほんとほんと。でも、びっくりしましたよ、おれ。土井先生がそっちの気もあるなんて。まさか大木先生のことを好きだったとは……」
「ちっがーう!どうしてそう受け取るんだ!」
「だって、土井先生の方が『上』でしたし。そんでもって、思いっきし、ぶちゅっと熱い『ちゅう』を……」
「うわぁ、思い出させるなぁ!それに、『上』とか言うのもやめてくれぇ!気持ち悪い!なぁ、空、信じてくれ!私が愛してるのは君だけだ!」
「真夜中にあんなものを見せつけられて、とてもじゃないけど信じられません!」
(いい気味、いい気味……)
この状況に、大木は内心薄ら笑う。
自分まで男色 もイケると勘違いされたのは癪に障るが、結果として空と半助のイチャイチャを阻止できたし、こうして空の信用を失った半助を目の当たりにするだけでも、胸のすく思いだった。
(よーし、これからはどんどん土井先生の家へ家庭訪問して、とことんふたりの仲を邪魔するぞ!)
いっしっし……と最早笑いを内に抑えきれなくなった大木を、きり丸はじっと見る。
「空さんと土井先生が仲が悪くなるのが、そんなに嬉しいだなんて……大木先生の方も土井先生にゾッコンなんっすね!」
それを聞いて、大木はまるで天地が逆さになったように、頭からひっくり返った。
耳を澄ませば、小鳥の囀りが拾える穏やかな朝だが、土井家の食卓は険悪ムードに包まれている。
修羅場を迎えていた。
「はい、きりちゃん。ご飯」
「ありがとうございます」
空ときり丸は大人ふたりを亡き者として扱っている。
半助と大木は愛し合っているらしい――昨夜の一件を、そう解釈している。
「頼む、空、きり丸、無視しないでくれぇ!あれは誤解なんだ!」
「そうだぞ、空!ワシはいたってノーマルだ!」
だが、騒げば騒ぐほど、かかる嫌疑は強くなった。
空ときり丸は今、ゴミを見るような眼で男たちを睨んでいる。
「何が誤解なんですか?昨夜は随分激しく愛し合ったご様子で。あんなに騒がしい音まで出して」
「ほんとほんと。でも、びっくりしましたよ、おれ。土井先生がそっちの気もあるなんて。まさか大木先生のことを好きだったとは……」
「ちっがーう!どうしてそう受け取るんだ!」
「だって、土井先生の方が『上』でしたし。そんでもって、思いっきし、ぶちゅっと熱い『ちゅう』を……」
「うわぁ、思い出させるなぁ!それに、『上』とか言うのもやめてくれぇ!気持ち悪い!なぁ、空、信じてくれ!私が愛してるのは君だけだ!」
「真夜中にあんなものを見せつけられて、とてもじゃないけど信じられません!」
(いい気味、いい気味……)
この状況に、大木は内心薄ら笑う。
自分まで
(よーし、これからはどんどん土井先生の家へ家庭訪問して、とことんふたりの仲を邪魔するぞ!)
いっしっし……と最早笑いを内に抑えきれなくなった大木を、きり丸はじっと見る。
「空さんと土井先生が仲が悪くなるのが、そんなに嬉しいだなんて……大木先生の方も土井先生にゾッコンなんっすね!」
それを聞いて、大木はまるで天地が逆さになったように、頭からひっくり返った。
