比翼の絆
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
生地を練り終え、成型している空の手は止まっていた。
回想に浸りすぎていたから、しんみりとした雰囲気を醸し出していたのかもしれない。
自分のほうを心配そうに見つめてくる。
「どうしたの?なんか湿っぽいよ」
「気のせいですよ」
「……あの日みたいに、泣いてるのかと思った」
「あの日とは?」
空の次の言葉が出るまでに、幾何 かの間が合った。
「ほんとに小さいときだけど、覚えてる?尊奈門、力士の子にいじめられて怪我したでしょ。今の顔見てたら、急に思い出してきて」
姉も自分と同じことを考えている――
尊奈門の顔に微笑みが浮かんだ。
やはり姉上と自分は唯一の双子なのだ。
ふたりの間には、何人たりとも侵すことができない絆がある。
同じ血を分け合った、姉弟の絆が。
「もう泣きません。あれから私も大分強くなったんですから。ただ、あの日から今日まで……姉上に伝え忘れていることがありました」
「なにを?」
尊奈門は姿勢を正し、空の目を見た。
「私はいつまでも姉上をお慕いしております」
はっきりとそう言った。
空は一瞬黒瞳を大きくしたものの、プッと吹き出した。
「何言ってるの。それより、団子。数が多いんだから、見てるだけじゃなくて手伝ってよ」
そう言って、淡々と作業へ戻っていく。
「……」
何ともない風な空だけど、その目には嬉しさを隠しきれていなかった。
回想に浸りすぎていたから、しんみりとした雰囲気を醸し出していたのかもしれない。
自分のほうを心配そうに見つめてくる。
「どうしたの?なんか湿っぽいよ」
「気のせいですよ」
「……あの日みたいに、泣いてるのかと思った」
「あの日とは?」
空の次の言葉が出るまでに、
「ほんとに小さいときだけど、覚えてる?尊奈門、力士の子にいじめられて怪我したでしょ。今の顔見てたら、急に思い出してきて」
姉も自分と同じことを考えている――
尊奈門の顔に微笑みが浮かんだ。
やはり姉上と自分は唯一の双子なのだ。
ふたりの間には、何人たりとも侵すことができない絆がある。
同じ血を分け合った、姉弟の絆が。
「もう泣きません。あれから私も大分強くなったんですから。ただ、あの日から今日まで……姉上に伝え忘れていることがありました」
「なにを?」
尊奈門は姿勢を正し、空の目を見た。
「私はいつまでも姉上をお慕いしております」
はっきりとそう言った。
空は一瞬黒瞳を大きくしたものの、プッと吹き出した。
「何言ってるの。それより、団子。数が多いんだから、見てるだけじゃなくて手伝ってよ」
そう言って、淡々と作業へ戻っていく。
「……」
何ともない風な空だけど、その目には嬉しさを隠しきれていなかった。
