Never let you go....?
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おまけ
結局、事態の収束を図るために、足の速い三治郎と乱太郎が職員室に向かった。
ややあって、彼らが安藤の同僚でありかつストッパー役である厚着太逸を連れてくる。
厚着は手際よく安藤を止め、続いて半助を取り押さえると、双方から事情を聞く必要があると判断し、ふたりを連れて職員室へと戻っていった。
というわけで、一年は組の良い子たちに言い渡されたのは教室での自習――
「はぁ、大変な騒ぎになっちゃったね」
「とにかく部屋を片付けよう。机を戻さなくちゃ」
乱太郎と庄左エ門がそんなことを話していたときだった。
「ねぇ、ちょっとアレ見て!」
そう叫んだ伊助の指す方向を全員が見る。
驚くべきことに、教室の天井に染みが広がっている。
染みの大きさは人の顔以上にあり、色は鮮やかな赤――
「げ、これ血じゃない?」
「なんでなんでなんで!?」
「上で誰か死んでるんじゃ!?」
「お化けとか幽霊の類かも!?」
ラブコメ、修羅場、ときて、次はサスペンス&ホラー。
気味が悪いと忍たまたちは身を寄せ合って震えている。
しかして、その正体とは――
場面は移り変わり、ここは一年は組の教室の天井裏――
闇の中に二つの影がある。
男がふたり。
そのうちのひとりが、苦しそうに鼻を押さえている。
「うっ………」
ポタリと鼻から血を滴らす人物は、諸泉尊奈門だった。
半助を襲来したのはいいが、意識を失い、決闘が有耶無耶になってしまった――
根に持つタイプの彼は、あのあとも決闘を諦めきれず、授業終了後に再度申し込んでやろうと、少し前から天井に潜伏していたのだ。
が、空のあられもない姿を目に入れて、このとおり、あたり一帯を血の池にしてしまう。
尊奈門の不幸は天井から俯瞰していたことである。
忍者の並外れた視力は、半助でさえ見ていない、空の服が引き裂かれる決定的瞬間を捉えてしまった。
実直で優秀な忍者の尊奈門だが、女性に関しては一斉免疫がないらしい。
「まだまだ修行が足りないな、尊奈門。あれしきのことで心を乱すとは」
尊奈門から少し距離をとったところにいるもうひとりの男――雑渡昆奈門が呆れたように呟いた。
「そ、そうはいいますが……組頭こそお顔が赤いようですけど……うっ…………」
そこで言葉が切れた。
雑渡のエルボーが頭上に決まり、尊奈門は再びダウンした。
「一年は組の忍たまたちには悪いことをした。ここの染み、掃除してもらうように伊作君に頼んでおこう」
人形のように静かになった尊奈門を背に抱えると、天井裏に蔓延る闇に同化するように雑渡が消える。
血気盛んな部下のせいで必要以上に忍術学園に足を運ぶことの多い雑渡だが、今日だけはここに来て良かった、と柄にもなく思ったのは、悲しい男の
おしまい
