16.天井裏から来るアイツ
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その日の晩。
寝る支度を終えた空は、乱太郎たちの部屋を訪ねていた。
「今日はごめんね……お邪魔します」
「んもう!水くさいこと言わないでくださいよ~!」
「そうそう。おれたちはいつだって空さんを歓迎しますから」
そこへ、席を外していた乱太郎が部屋に戻ってくる。
空を見れば、嬉しそうに口を開いた。
「さっき虎若たち念のため飼育小屋を見てきたそうです。ジュンコはぐっすり眠っていたみたい」
乱太郎の報告に、空はほっと胸をなでおろした。
空はきり丸の、乱太郎はしんべえの隣に並び、さらにその二組は頭を向かい合わせるようにして布団を敷いた。
それぞれ布団の上でうつ伏せ気味に寝そべり、顔を寄せて話をしている。
「いよいよ、明日から冬休みだね!父ちゃんたち……びっくりするだろうな」
「空さんが来るの、今からワクワクしちゃう」
「おれんとこは一番最後だけど……ちゃんと空さん忘れずに来てくださいよ!」
「わかってるよ、もう」
空が隣で催促するきり丸の頬を突く。
きり丸は一瞬照れた顔をするが、すぐにくしゃっと笑った。
「さ、そろそろ寝ようか」
「はーい!」
乱太郎が燭台の火を吹き消して、全員が布団へと潜る。
すると、十秒も経たないうちに、四人のうち三人から規則正しい寝息が聞こえてきた。
「み、みんな、寝つきすごくいいのね」
空が目を丸くする。
しばらく空はじっと天井を見ていたが、中々眠れない。
明日からの冬休み、行ったことのない場所へ行く。
旅立ち前の高揚感で目が冴えてしまっていた。
暗闇に目が慣れてきた空はゆっくりと身体を起こした。
乱太郎、しんべえ、きり丸……それぞれの安らかな寝顔を見ては、目を細めている。
空が何気なく呟いた。
「三人とも……明日からよろしくね」
乱太郎たちは皆幸せそうに眠っている。
にもかかわらず、間延びした声で「は~い」と呼応するものだから、空はもう一度驚くのだった。
寝る支度を終えた空は、乱太郎たちの部屋を訪ねていた。
「今日はごめんね……お邪魔します」
「んもう!水くさいこと言わないでくださいよ~!」
「そうそう。おれたちはいつだって空さんを歓迎しますから」
そこへ、席を外していた乱太郎が部屋に戻ってくる。
空を見れば、嬉しそうに口を開いた。
「さっき虎若たち念のため飼育小屋を見てきたそうです。ジュンコはぐっすり眠っていたみたい」
乱太郎の報告に、空はほっと胸をなでおろした。
空はきり丸の、乱太郎はしんべえの隣に並び、さらにその二組は頭を向かい合わせるようにして布団を敷いた。
それぞれ布団の上でうつ伏せ気味に寝そべり、顔を寄せて話をしている。
「いよいよ、明日から冬休みだね!父ちゃんたち……びっくりするだろうな」
「空さんが来るの、今からワクワクしちゃう」
「おれんとこは一番最後だけど……ちゃんと空さん忘れずに来てくださいよ!」
「わかってるよ、もう」
空が隣で催促するきり丸の頬を突く。
きり丸は一瞬照れた顔をするが、すぐにくしゃっと笑った。
「さ、そろそろ寝ようか」
「はーい!」
乱太郎が燭台の火を吹き消して、全員が布団へと潜る。
すると、十秒も経たないうちに、四人のうち三人から規則正しい寝息が聞こえてきた。
「み、みんな、寝つきすごくいいのね」
空が目を丸くする。
しばらく空はじっと天井を見ていたが、中々眠れない。
明日からの冬休み、行ったことのない場所へ行く。
旅立ち前の高揚感で目が冴えてしまっていた。
暗闇に目が慣れてきた空はゆっくりと身体を起こした。
乱太郎、しんべえ、きり丸……それぞれの安らかな寝顔を見ては、目を細めている。
空が何気なく呟いた。
「三人とも……明日からよろしくね」
乱太郎たちは皆幸せそうに眠っている。
にもかかわらず、間延びした声で「は~い」と呼応するものだから、空はもう一度驚くのだった。