戯れは秘めやかに【R-15】
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そんじゃあ、お手伝いよろしくお願いしやーす!みんな、がんばろーぜ!」
もう何回も聞いたお決まりの台詞。
折角予定なしの休みを確保できたと思ったら、いつもきり丸によって台無しになるのだ。
今日はきり丸の溜まりに溜まった内職を私の部屋でやっている。
全く、いつも見境なく引き受けるからこういうことになるんだ。
本来なら、三人組の部屋でやった方が荷物の移動がないから理にかなっているはずなのに、あいつら……特にしんベヱときたら。
部屋は常に綺麗にしておくよう注意していたにもかかわらず、先日、お菓子の食べ残しで大量に虫をわかせたあとだった。
そんな不衛生な場所に、我が愛しの恋人を置くわけにはいかない。
「今回もすごい内職の量ですね」
私の隣で、空が苦笑している。
時々……色々と驚かされるが、基本的には彼女は奥ゆかしい女性だ。
私の休日は、大体この子たちの補習ときり丸のバイトで終わってしまう。
でも、嫌な顔一つしない。
今日だって、
『半助さんと一緒にいれるなら、それでいいです』
なんて嬉しい言葉を言ってくれて。
きり丸のバイトと言えば、彼女は進んで協力する。
彼の境遇を慮っているのだろう。
他人を顧みるやさしさを持っているからな、彼女は。
おかげできり丸は彼女にべったり。
今は私の隣で風車作りの内職に励んでいる。
その様子はどこか楽しそうにも見えて、それならそれでいっかと私は納得していた。
ちなみに私はお馴染みの造花づくりの内職。
乱太郎は得意の絵を生かしたチラシ作り。
しんベヱはお菓子の袋詰め作業。
きり丸は古銭磨き。
しんべえ、商品のお菓子は食べるなよ。
きり丸、古銭をしれっとせしめるなよ。
欲に走りやすい二人にだけ注意を促してから、私たち五人はそれぞれの仕事に集中した。
半刻ほど経っただろうか。
いち早くしんベヱが根を上げてしまった。
「ボク疲れちゃった!だって、ずっと同じことの繰り返しだもん!」
「私もちょっと飽きちゃったかな……今日は良い天気だし、外で遊んで休憩しない?」
「それいい!おれもちょっと気分転換した~い!」
しんベヱに続き、乱太郎もきり丸も内職を放り投げだした。
ずっと部屋に居っぱなしの三人。
あのバイト命のきり丸でさえ、疲れの色が見えている。
それもそのはず。
あいつ昨日も一昨日もバイトを入れていたから、休みなしで流石に疲れたのだろう。
だら~んとした三人に空が気遣いの言葉をかけていく。
「ずっと内職だと疲れちゃうよね。少し外の空気を吸ってきたら?」
「「はーい!」」
遊び盛りの三人は、待ってましたとばかりに一瞬で外へ消えてしまった。
「半助さん、私たちも休憩しませんか?」
「ああ」
空は返事を聞くと、お茶の準備をするため部屋を出て行った。
もう何回も聞いたお決まりの台詞。
折角予定なしの休みを確保できたと思ったら、いつもきり丸によって台無しになるのだ。
今日はきり丸の溜まりに溜まった内職を私の部屋でやっている。
全く、いつも見境なく引き受けるからこういうことになるんだ。
本来なら、三人組の部屋でやった方が荷物の移動がないから理にかなっているはずなのに、あいつら……特にしんベヱときたら。
部屋は常に綺麗にしておくよう注意していたにもかかわらず、先日、お菓子の食べ残しで大量に虫をわかせたあとだった。
そんな不衛生な場所に、我が愛しの恋人を置くわけにはいかない。
「今回もすごい内職の量ですね」
私の隣で、空が苦笑している。
時々……色々と驚かされるが、基本的には彼女は奥ゆかしい女性だ。
私の休日は、大体この子たちの補習ときり丸のバイトで終わってしまう。
でも、嫌な顔一つしない。
今日だって、
『半助さんと一緒にいれるなら、それでいいです』
なんて嬉しい言葉を言ってくれて。
きり丸のバイトと言えば、彼女は進んで協力する。
彼の境遇を慮っているのだろう。
他人を顧みるやさしさを持っているからな、彼女は。
おかげできり丸は彼女にべったり。
今は私の隣で風車作りの内職に励んでいる。
その様子はどこか楽しそうにも見えて、それならそれでいっかと私は納得していた。
ちなみに私はお馴染みの造花づくりの内職。
乱太郎は得意の絵を生かしたチラシ作り。
しんベヱはお菓子の袋詰め作業。
きり丸は古銭磨き。
しんべえ、商品のお菓子は食べるなよ。
きり丸、古銭をしれっとせしめるなよ。
欲に走りやすい二人にだけ注意を促してから、私たち五人はそれぞれの仕事に集中した。
半刻ほど経っただろうか。
いち早くしんベヱが根を上げてしまった。
「ボク疲れちゃった!だって、ずっと同じことの繰り返しだもん!」
「私もちょっと飽きちゃったかな……今日は良い天気だし、外で遊んで休憩しない?」
「それいい!おれもちょっと気分転換した~い!」
しんベヱに続き、乱太郎もきり丸も内職を放り投げだした。
ずっと部屋に居っぱなしの三人。
あのバイト命のきり丸でさえ、疲れの色が見えている。
それもそのはず。
あいつ昨日も一昨日もバイトを入れていたから、休みなしで流石に疲れたのだろう。
だら~んとした三人に空が気遣いの言葉をかけていく。
「ずっと内職だと疲れちゃうよね。少し外の空気を吸ってきたら?」
「「はーい!」」
遊び盛りの三人は、待ってましたとばかりに一瞬で外へ消えてしまった。
「半助さん、私たちも休憩しませんか?」
「ああ」
空は返事を聞くと、お茶の準備をするため部屋を出て行った。