眠り姫に愛を
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
空は食堂に呼び出されていた。
何でも空のためだけに作った特別メニューがあるらしい。
「よく来たわね、空ちゃん、さあどんどん召し上がれ」
空がテーブルに着いた途端、次々に料理が運ばれてくる。
「えっ……これってどういうこと!?」
空は目を丸くしてした。
その料理とは……今居る室町時代では到底食べられないものばかりだからだ。
「すごい!ミートソースにペペロンチーノ、カルボナーラにナポリタン…ピザまで!えっ、待って待って…、サンドイッチにハンバーガーとラーメンもある!こっちには焼きそばやたこ焼き、お好み焼きにもんじゃ焼き…!あっちには中華料理…フカヒレの姿煮に小籠包、エビチリに北京ダック!おばちゃん、これ…全部食べていいんですか?」
「もちろん!そのために腕によりをかけて作ったんだから!」
「じゃあ、早速…いただきまーす!」
パクッ
一口食べて、故郷の味に空は感無量。
どれを食べても美味しさ抜群で、空の箸を動かす手は止まらない。
「美味しい!ずっとずっと食べたかった……!やっぱり現代の食べ物はサイコー!涙がでちゃう……ん?」
そんな中、またあるものが運ばれてきた。
「フッフッフ。空ちゃん、今からあなたのためにスペシャルなデザートを作るから」
そう言って、おばちゃんが持ってきたのは……熱々に熱された円形状の鉄板だった。
他にも、小麦粉を卵と牛乳で溶いた生地や小さく均等なサイズに切り揃えられた色とりどりのフルーツ、しっかりと泡立てられた生クリームが傍に置いてある。
「おばちゃん、それってもしかして……」
「これから焼きたてのクレープを作るのよ」
「すごい、すごい!おばちゃん、クレープまで作れるんだ!?」
「そうよ!この道一筋何十年の私に作れない料理なんてないんだから」
おばちゃんは熱された鉄板に生地を落とし、卓越したヘラ捌きで薄い一枚の円をつくっていく。
今、食堂の中はクレープの焼ける甘い匂いが立ち込めている。
「さ、焼けたわ。あとは具材を入れて包めば完成よ」
おばちゃんが冷ましたクレープ生地にフルーツとホイップ状の生クリームを乗せていく。
そのときだった。
「!」
突如、その盛り付け中のクレープが徐々に拡大していき、なんと直径五メートルほどの超特大クレープとなって、空の目前に現れた。
「な、何よこれ!?」
「最後の仕上げに、空ちゃんを入れれば完成ね」
「ちょ、ちょっと、おばちゃん……!きゃあ!」
そう言っておばちゃんは何のためらいもなく空を担ぎ上げ、クレープの中心に置いた。
そして、間髪入れずクレープを巻き上げていく。
360度、全方向から圧迫され、空は息苦しさに悶えている。
「ちょ、ちょっとまって……ぐ、ぐるじい……」
「さぁ、しんべヱ君、できたわよ」
「は~い!」
「!」
いつの間にかしんべヱが食堂にいた。
が、そのしんべえの大きさが尋常ではなかった。
まるで巨人のごとくそびえ立つしんべえが、空をくるんだ巨大クレープを軽々と持ち上げる。
「いただきまぁす!」
「や、やめてぇぇぇぇぇ!」
開いたしんべえの口の中にクレープが丸ごとおさまり、その口が閉じるとともに、空の視界が暗闇に覆われる。
そこで空の意識はプツリと途絶えた。
何でも空のためだけに作った特別メニューがあるらしい。
「よく来たわね、空ちゃん、さあどんどん召し上がれ」
空がテーブルに着いた途端、次々に料理が運ばれてくる。
「えっ……これってどういうこと!?」
空は目を丸くしてした。
その料理とは……今居る室町時代では到底食べられないものばかりだからだ。
「すごい!ミートソースにペペロンチーノ、カルボナーラにナポリタン…ピザまで!えっ、待って待って…、サンドイッチにハンバーガーとラーメンもある!こっちには焼きそばやたこ焼き、お好み焼きにもんじゃ焼き…!あっちには中華料理…フカヒレの姿煮に小籠包、エビチリに北京ダック!おばちゃん、これ…全部食べていいんですか?」
「もちろん!そのために腕によりをかけて作ったんだから!」
「じゃあ、早速…いただきまーす!」
パクッ
一口食べて、故郷の味に空は感無量。
どれを食べても美味しさ抜群で、空の箸を動かす手は止まらない。
「美味しい!ずっとずっと食べたかった……!やっぱり現代の食べ物はサイコー!涙がでちゃう……ん?」
そんな中、またあるものが運ばれてきた。
「フッフッフ。空ちゃん、今からあなたのためにスペシャルなデザートを作るから」
そう言って、おばちゃんが持ってきたのは……熱々に熱された円形状の鉄板だった。
他にも、小麦粉を卵と牛乳で溶いた生地や小さく均等なサイズに切り揃えられた色とりどりのフルーツ、しっかりと泡立てられた生クリームが傍に置いてある。
「おばちゃん、それってもしかして……」
「これから焼きたてのクレープを作るのよ」
「すごい、すごい!おばちゃん、クレープまで作れるんだ!?」
「そうよ!この道一筋何十年の私に作れない料理なんてないんだから」
おばちゃんは熱された鉄板に生地を落とし、卓越したヘラ捌きで薄い一枚の円をつくっていく。
今、食堂の中はクレープの焼ける甘い匂いが立ち込めている。
「さ、焼けたわ。あとは具材を入れて包めば完成よ」
おばちゃんが冷ましたクレープ生地にフルーツとホイップ状の生クリームを乗せていく。
そのときだった。
「!」
突如、その盛り付け中のクレープが徐々に拡大していき、なんと直径五メートルほどの超特大クレープとなって、空の目前に現れた。
「な、何よこれ!?」
「最後の仕上げに、空ちゃんを入れれば完成ね」
「ちょ、ちょっと、おばちゃん……!きゃあ!」
そう言っておばちゃんは何のためらいもなく空を担ぎ上げ、クレープの中心に置いた。
そして、間髪入れずクレープを巻き上げていく。
360度、全方向から圧迫され、空は息苦しさに悶えている。
「ちょ、ちょっとまって……ぐ、ぐるじい……」
「さぁ、しんべヱ君、できたわよ」
「は~い!」
「!」
いつの間にかしんべヱが食堂にいた。
が、そのしんべえの大きさが尋常ではなかった。
まるで巨人のごとくそびえ立つしんべえが、空をくるんだ巨大クレープを軽々と持ち上げる。
「いただきまぁす!」
「や、やめてぇぇぇぇぇ!」
開いたしんべえの口の中にクレープが丸ごとおさまり、その口が閉じるとともに、空の視界が暗闇に覆われる。
そこで空の意識はプツリと途絶えた。