探偵の手帳~日常短編集
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【注意】
以下の設定があります。一読することを推奨します。
・本編からまだ先のお話しです。
・夢主は喫茶店で掛け持ちとして働いています。
・ダイゴも喫茶店のことを知っていてよく利用してます。
・ダイゴが夢主に片思いしているお話です。
これは、カナズミシティの街中にひっそりとある喫茶ペルレイでのある日のお話し。
「ダイゴさん恋人ができたんですね!」
シアが突然ダイゴに笑いかける。
「えっ、ゴホゴホ」
ダイゴは突拍子も無いシアの発言に驚き飲みかけていたコーヒーでむせてしまい慌ててスーツの内ポケットからシルクのハンカチを取り出し口元を拭う。
椅子下の足元にいたココドラが心配そうにダイゴを見つめる。
「大丈夫ですか。そんなに慌てて」
シアはキョトンとした顔をしてダイゴの顔色を伺う。
「シアちゃん今なんて。」
「だから、恋人ができておめでとうございます。」
ダイゴは聞き間違えでないことが解り呆れた表情を見せる。
「何を言っているんだいシアちゃん。ボクはフリーだよ。」
「ええ!じゃああの情報誌は嘘なんですか。週間トレーナーズアイの記事読みましたよ。デボンコーポレーション御曹司今度のお相手は一般人女性ってね。」
ダイゴは顔をしかめテーブルの上に視界をずらした。
「当たり前だ、あんなのデマだよ!」
「ただ道に迷っている女性に案内している所をパパラッチに撮られたんだ。」
少し声を荒くして話すダイゴに動じずシアは相変わらずキョトンとして目をパチパチさせている。
「シアちゃんも探偵なのにゴシップ記事とか信じちゃうんだね。」
「う~ん、パパラッチが撮った写真も時には重要な手がかりになるんですよ。」
何を言っても動じなそうなシアにダイゴは少し不機嫌そうな表情を見せるがシアは気にせず更に口を開く。
「なんだ、ホウエンチャンピオンだし大企業デボンコーポレーションの御曹司さんなんだから恋人なんて1人や2人いると思って。」
「1人や2人ってなんだいシアちゃん」
「ボクは今やりたいことが沢山あるから恋人を作ってる余裕なんてないのさ」
ダイゴはほくそ笑見ながら窓の方を見つめる。
「まさか、恋人が石とか」
シアは口に手を当ててわざと大袈裟なリアクションを取る。
「ちがうよ!シアちゃん。ボクがいくら石マニアだからと言ってそこまで行き過ぎていないよ」
冗談が通じないダイゴはしかめっ面をする。
「じゃあ、ダイゴさんはどんな人がタイプなんですか。」
「そうだな、力になりたい相手のためなら宝石の様に自ら輝きを放ち輝かせてあげるのにその癖自分のことになると原石の様に輝きを内にこっそりと秘めてしまう人かな。」ダイゴは上目遣いでシアを見る。
「へ~、そんな人がタイプなんですね。かなり変わってる人ですね。」
シアはダイゴの思っていた反応とは異なりあっけらかんとしニコニコしている。
(え、気づかないの?)
シアの予想もしなかった反応にダイゴは言葉が出ず呆気に取られていた。
「ダイゴさんっておもしろいですね!」
シアがダイゴに笑いかけた時だった。
「シアちゃん、2番テーブルのお客様オーダーよろしく。」
奥から喫茶店のオーナーがシアに頼む声が聞こえた。
「は~い、ただ今お伺いします!」
元気良くシアは返事をすると「出会えたらいいですね。ダイゴさんが思う石のような方に」と微笑んだ。
「また後でお話し聞かせてくださいね」そう言い放つとシアは他のテーブルの方へそそくさと行ってしまった。
テーブルから離れていくシアを遠目で眺めながらダイゴは「ボクの思いが彼女に届くのはいつだろうか」と考えに耽ていった。
ぼんやりとしているダイゴにココドラは裾口を引っ張り気づかせようとするが反応は返って来なかった。
以下の設定があります。一読することを推奨します。
・本編からまだ先のお話しです。
・夢主は喫茶店で掛け持ちとして働いています。
・ダイゴも喫茶店のことを知っていてよく利用してます。
・ダイゴが夢主に片思いしているお話です。
これは、カナズミシティの街中にひっそりとある喫茶ペルレイでのある日のお話し。
「ダイゴさん恋人ができたんですね!」
シアが突然ダイゴに笑いかける。
「えっ、ゴホゴホ」
ダイゴは突拍子も無いシアの発言に驚き飲みかけていたコーヒーでむせてしまい慌ててスーツの内ポケットからシルクのハンカチを取り出し口元を拭う。
椅子下の足元にいたココドラが心配そうにダイゴを見つめる。
「大丈夫ですか。そんなに慌てて」
シアはキョトンとした顔をしてダイゴの顔色を伺う。
「シアちゃん今なんて。」
「だから、恋人ができておめでとうございます。」
ダイゴは聞き間違えでないことが解り呆れた表情を見せる。
「何を言っているんだいシアちゃん。ボクはフリーだよ。」
「ええ!じゃああの情報誌は嘘なんですか。週間トレーナーズアイの記事読みましたよ。デボンコーポレーション御曹司今度のお相手は一般人女性ってね。」
ダイゴは顔をしかめテーブルの上に視界をずらした。
「当たり前だ、あんなのデマだよ!」
「ただ道に迷っている女性に案内している所をパパラッチに撮られたんだ。」
少し声を荒くして話すダイゴに動じずシアは相変わらずキョトンとして目をパチパチさせている。
「シアちゃんも探偵なのにゴシップ記事とか信じちゃうんだね。」
「う~ん、パパラッチが撮った写真も時には重要な手がかりになるんですよ。」
何を言っても動じなそうなシアにダイゴは少し不機嫌そうな表情を見せるがシアは気にせず更に口を開く。
「なんだ、ホウエンチャンピオンだし大企業デボンコーポレーションの御曹司さんなんだから恋人なんて1人や2人いると思って。」
「1人や2人ってなんだいシアちゃん」
「ボクは今やりたいことが沢山あるから恋人を作ってる余裕なんてないのさ」
ダイゴはほくそ笑見ながら窓の方を見つめる。
「まさか、恋人が石とか」
シアは口に手を当ててわざと大袈裟なリアクションを取る。
「ちがうよ!シアちゃん。ボクがいくら石マニアだからと言ってそこまで行き過ぎていないよ」
冗談が通じないダイゴはしかめっ面をする。
「じゃあ、ダイゴさんはどんな人がタイプなんですか。」
「そうだな、力になりたい相手のためなら宝石の様に自ら輝きを放ち輝かせてあげるのにその癖自分のことになると原石の様に輝きを内にこっそりと秘めてしまう人かな。」ダイゴは上目遣いでシアを見る。
「へ~、そんな人がタイプなんですね。かなり変わってる人ですね。」
シアはダイゴの思っていた反応とは異なりあっけらかんとしニコニコしている。
(え、気づかないの?)
シアの予想もしなかった反応にダイゴは言葉が出ず呆気に取られていた。
「ダイゴさんっておもしろいですね!」
シアがダイゴに笑いかけた時だった。
「シアちゃん、2番テーブルのお客様オーダーよろしく。」
奥から喫茶店のオーナーがシアに頼む声が聞こえた。
「は~い、ただ今お伺いします!」
元気良くシアは返事をすると「出会えたらいいですね。ダイゴさんが思う石のような方に」と微笑んだ。
「また後でお話し聞かせてくださいね」そう言い放つとシアは他のテーブルの方へそそくさと行ってしまった。
テーブルから離れていくシアを遠目で眺めながらダイゴは「ボクの思いが彼女に届くのはいつだろうか」と考えに耽ていった。
ぼんやりとしているダイゴにココドラは裾口を引っ張り気づかせようとするが反応は返って来なかった。