本編①~ツワブキ邸潜入編
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ここは、カナズミシティの街から北部にあるひっそりとした超高級住宅街。周りを見渡せば大きな御屋敷がずらりと広がっている。
「随分大きい門だなあ」
そう言うシアの目の前には豪華で巨大な門がそびえ立っていた。
シアが「ギャラドスぐらいの高さになるかなあ」と顔を上げ門を眺めていると
「もう来てたんだね。そんなに門が気になるのかい?」
声のする方へ目を向けるとクスっと笑みを浮かべたダイゴが横に立っていた。
「あ、ダイゴさんおはようございます。」
シアは気付かずにダイゴに門を物珍し気に眺めていた自分を見られていたのに恥ずかしさを感じ挨拶しか返すことができなかった。
「それにしても、似合ってるねメイド服姿」
「それはどうも」
どうせ社交辞令だろうけど礼だけは言っておこうと シアは軽く会釈をした。
「ここはボクの実家だよ。まさか探偵さんに紹介することになるなんてなんだか恥ずかしいね。」
「メイドの経験はありませんが精一杯お勤めさせて頂きますので本日からよろしくお願いしますねダイゴさん」
「こんな大した実家じゃないけどこちらこそよろしく頼むよ。」
(大した家じゃない!?)一体この人の大したとはどんな家なのかとシアは驚いた表情を見せた。
「では先ずは、この前ボクが話したようにシアちゃんにおやじを紹介しに行こうか。今日はタイミングよく休日の日なんだ」
ダイゴとラックの計画だと、まずシアをメイドとしてツワブキ社長に紹介し家事業務や身の回りのお手伝いをすることにより社長の警戒心が薄れ行動調査の効率が捗るとのことだ。
「それじゃあ、入ろうか」
ダイゴが門横のパネルに近づくと「おかえりなさいダイゴ様」と機械音声で返事がしギィーと思い音を立てながらゆっくりと大きな門が開いていった。
「この門は顔認識で開くんだ。シアちゃんのも登録しておいたから出入りは自由にしておいたよ。」
「顔認識・・・。なんだかすごいですね。」とシアは開いた大きな門を目を丸くしながら見つめていた。
「こんなにセキュリティが高いお家だったら流石に外部からの調査は難しいですね。」
「だからこそシアちゃんの手が必要なんだよ。」
「さ、どうぞお入りください」とダイゴは開いた門の脇にずれシアを先に中に通す。
門を潜ると、辺り一面に壮大な庭園が広がっており庭の先にはツワブキ邸がそびえ立っていた。
庭園には管理が行き届いた花壇や果実の木が植えられており、周りには花や果実の匂いに誘われた野生のハネッコやスバメなどのポケモン達が飛び回っていたり休んでる様子が見られた。
シアはのびのびと過ごしているポケモン達を横目で見ながらダイゴに着いて行く。
「ああ、この庭はね人や野生のポケモン達が休めるように作られた庭なんだ。おやじの考えでね。」
「実は最近までボクは他の地方に居たりしてしばらく帰って来てないんだよ。」
ダイゴが庭の通路を歩きながら話をしているとツワブキ邸の大きな正面玄関前に差し掛かった。
「ここにも大きな扉が!」
またもや大きな扉に遭遇しシアは思わず呟いた。
「ここの玄関はね、指紋認証になってるんだ。シアちゃんのは後で取らせてもらってから登録するね。」
今までのツワブキ邸の安全対策の万全な様子を見てきて (金持ちはセキュリティが大変だなあ)と関心とどこか気の毒さを感じた。
ダイゴがモニターに手を触れると大きな玄関ドアが開き広くきらびやかな玄関が目の前に広がったと同時にショーケースに入った大きな石が目に入ってきた。
金箔で施されどこか高級感があるショーケースの中に入れられた石は中心に向かって何層にも分けられた模様が入っており、どこか奥ゆかしい印象を受けるものであった。
「なんで石!?」
シアは玄関に入って早々に大きな石に遭遇するなんて思いもよらず思わず驚きを声に出してしまった。
「ああ、あれはね瑪瑙原石と言ってね家内安全のために置いたんだけどほとんどはおやじの好みで置いたようなものさ、ボクも気に入ってるけどね」ダイゴは石について触れてくれたことが嬉しかたのか楽しそうに話す。
「家に帰って来てまず最初に出迎えてくれるのが石だなんてダイゴさんのお家ぐらいじゃないですか。」
「ハハハ、その通りだね。」
シアから意外な返答が返って来てダイゴは笑みを浮かべた。本当は石の話をもう少し話したいところだがダイゴは先を急ぎ「さ、こちらへ」と案内する。
広い玄関を抜けエントランスホールに入るとそこには高級そうな絨毯が足元に広がっており吹き抜けのある階段や長い廊下が視界に入ってきた。
(ここもすごく広いなあ)とシアが辺りを見渡していた時だった。
「おかえりなさいませダイゴお坊ちゃま」と突然声が聞こえた。
声のするエントランス階段の方に振り向くとメイド服を着た老婆が現れた。メイド服の胸元のバッジにはメイド長と書いてある。
「ああ、ただいまばあや久しぶりだね。」
「お元気そうで何よりでございます。」
「ばあや、事前に話していたと思うけど紹介するね今日から家のメイドとして潜入することとなった探偵のシアちゃんだ。」
「ダイゴさんのご依頼でしばらくメイドとしてお屋敷で調査させて頂くことになりましたポロサ探偵事務所のシアです。よろしくお願いします。」
「はえ、この子が探偵さんのですか。」
「私はツワブキ邸に仕えるメイドの長をお勤めさせているムギと申します。」
少し表情が固く一見話しかけにくい印象を受けるムギにまじまじと見られシアは緊張する。
どんな方でも挨拶はきちんとしなければと思い
「探偵としての潜入調査ではありますがメイドとしても何かお力になれるように頑張りますのでよろしくお願いします。」と頭を下げた。
ダイゴは、ムギに緊張して固まっているシアを横目で見て「ボクからもよろしく頼むよばあや。メイド業務は初めてなんだってさ」と助言する。
ダイゴの紹介とシアの挨拶を聞きムギは無言になり沈黙が3人の間に流れる。
(私の挨拶で何か悪いこと言ったかな?)
突然沈黙になってしまったのは、自分に非があることを無意識に言ってしまったのではないかと心配し始めた時、ムギがやっと口を開いた。
「お坊ちゃま、お話は事前にお聞きになりましたが探偵の調査だからと言っていくらなんでもよそ者をいきなり屋敷のメイドにさせるだなんてお坊ちゃまのお願いでも私はご理解できませんね。」と腕を組んだ。
「ばあやだって最近のおやじの様子を心配していたじゃないか」ダイゴは少しムッとした表情を見せる。
「それとこれとではお話が違うのであります。」ムギはダイゴにも一歩も引かない様子だ。
「ふぅ・・・。」
ダイゴは(またばあやの頑固が始まった)とため息を着き呆れた表情を見せていた。
(さてさて、頑固なムギをどうにか説得させるにはどうするべきか)とダイゴは考え始めた直後だった。
「ムギさんが認めていただくためには何か証拠などがありますか」シアは(このままでは調査どころか門前払いになってしまう。)と思い一歩前に出た。
「そうですね、ツワブキ家にお仕えするのならある程度実力が無いとなりませんね」
ムギはシアが引き下がる様子が見られないことを悟ったのか少し考えてから組んでいた腕をそっと解いた。
「実力とは一体どんなことでしょうか?」
「お屋敷を守るという事はメイドもですがお付のポケモンもある程度実力がなければなりません。つまり、私をポケモン勝負で勝たせてみたら考えても良いでしょう。」
「ポケモン勝負!?ばあや何をいきなり。今までのメイドさん達は面接だけで通してたじゃないか」
ムギの思いもよらない宣戦布告にダイゴは驚く。
「これは私のお話です。坊っちゃまとのお話とは別であります。」
「わかりました、ムギさんの勝負受けて立ちます。」
依頼人からの相談を解決するためには何でもすると心に決めた[#dc=
1#]は覚悟を決めムギとのポケモン勝負に挑むことにした。
「シアちゃん!?」
ダイゴはまさかシアがムギとの勝負を引き受けるとは思いもしなかったので目を丸くし呆気に取られていた。
【当然の宣戦布告で驚きつつも勝負を受けるシア
ポケモン勝負は一体どうなることやら。】
◀◀ To be continued
「随分大きい門だなあ」
そう言うシアの目の前には豪華で巨大な門がそびえ立っていた。
シアが「ギャラドスぐらいの高さになるかなあ」と顔を上げ門を眺めていると
「もう来てたんだね。そんなに門が気になるのかい?」
声のする方へ目を向けるとクスっと笑みを浮かべたダイゴが横に立っていた。
「あ、ダイゴさんおはようございます。」
シアは気付かずにダイゴに門を物珍し気に眺めていた自分を見られていたのに恥ずかしさを感じ挨拶しか返すことができなかった。
「それにしても、似合ってるねメイド服姿」
「それはどうも」
どうせ社交辞令だろうけど礼だけは言っておこうと シアは軽く会釈をした。
「ここはボクの実家だよ。まさか探偵さんに紹介することになるなんてなんだか恥ずかしいね。」
「メイドの経験はありませんが精一杯お勤めさせて頂きますので本日からよろしくお願いしますねダイゴさん」
「こんな大した実家じゃないけどこちらこそよろしく頼むよ。」
(大した家じゃない!?)一体この人の大したとはどんな家なのかとシアは驚いた表情を見せた。
「では先ずは、この前ボクが話したようにシアちゃんにおやじを紹介しに行こうか。今日はタイミングよく休日の日なんだ」
ダイゴとラックの計画だと、まずシアをメイドとしてツワブキ社長に紹介し家事業務や身の回りのお手伝いをすることにより社長の警戒心が薄れ行動調査の効率が捗るとのことだ。
「それじゃあ、入ろうか」
ダイゴが門横のパネルに近づくと「おかえりなさいダイゴ様」と機械音声で返事がしギィーと思い音を立てながらゆっくりと大きな門が開いていった。
「この門は顔認識で開くんだ。シアちゃんのも登録しておいたから出入りは自由にしておいたよ。」
「顔認識・・・。なんだかすごいですね。」とシアは開いた大きな門を目を丸くしながら見つめていた。
「こんなにセキュリティが高いお家だったら流石に外部からの調査は難しいですね。」
「だからこそシアちゃんの手が必要なんだよ。」
「さ、どうぞお入りください」とダイゴは開いた門の脇にずれシアを先に中に通す。
門を潜ると、辺り一面に壮大な庭園が広がっており庭の先にはツワブキ邸がそびえ立っていた。
庭園には管理が行き届いた花壇や果実の木が植えられており、周りには花や果実の匂いに誘われた野生のハネッコやスバメなどのポケモン達が飛び回っていたり休んでる様子が見られた。
シアはのびのびと過ごしているポケモン達を横目で見ながらダイゴに着いて行く。
「ああ、この庭はね人や野生のポケモン達が休めるように作られた庭なんだ。おやじの考えでね。」
「実は最近までボクは他の地方に居たりしてしばらく帰って来てないんだよ。」
ダイゴが庭の通路を歩きながら話をしているとツワブキ邸の大きな正面玄関前に差し掛かった。
「ここにも大きな扉が!」
またもや大きな扉に遭遇しシアは思わず呟いた。
「ここの玄関はね、指紋認証になってるんだ。シアちゃんのは後で取らせてもらってから登録するね。」
今までのツワブキ邸の安全対策の万全な様子を見てきて (金持ちはセキュリティが大変だなあ)と関心とどこか気の毒さを感じた。
ダイゴがモニターに手を触れると大きな玄関ドアが開き広くきらびやかな玄関が目の前に広がったと同時にショーケースに入った大きな石が目に入ってきた。
金箔で施されどこか高級感があるショーケースの中に入れられた石は中心に向かって何層にも分けられた模様が入っており、どこか奥ゆかしい印象を受けるものであった。
「なんで石!?」
シアは玄関に入って早々に大きな石に遭遇するなんて思いもよらず思わず驚きを声に出してしまった。
「ああ、あれはね瑪瑙原石と言ってね家内安全のために置いたんだけどほとんどはおやじの好みで置いたようなものさ、ボクも気に入ってるけどね」ダイゴは石について触れてくれたことが嬉しかたのか楽しそうに話す。
「家に帰って来てまず最初に出迎えてくれるのが石だなんてダイゴさんのお家ぐらいじゃないですか。」
「ハハハ、その通りだね。」
シアから意外な返答が返って来てダイゴは笑みを浮かべた。本当は石の話をもう少し話したいところだがダイゴは先を急ぎ「さ、こちらへ」と案内する。
広い玄関を抜けエントランスホールに入るとそこには高級そうな絨毯が足元に広がっており吹き抜けのある階段や長い廊下が視界に入ってきた。
(ここもすごく広いなあ)とシアが辺りを見渡していた時だった。
「おかえりなさいませダイゴお坊ちゃま」と突然声が聞こえた。
声のするエントランス階段の方に振り向くとメイド服を着た老婆が現れた。メイド服の胸元のバッジにはメイド長と書いてある。
「ああ、ただいまばあや久しぶりだね。」
「お元気そうで何よりでございます。」
「ばあや、事前に話していたと思うけど紹介するね今日から家のメイドとして潜入することとなった探偵のシアちゃんだ。」
「ダイゴさんのご依頼でしばらくメイドとしてお屋敷で調査させて頂くことになりましたポロサ探偵事務所のシアです。よろしくお願いします。」
「はえ、この子が探偵さんのですか。」
「私はツワブキ邸に仕えるメイドの長をお勤めさせているムギと申します。」
少し表情が固く一見話しかけにくい印象を受けるムギにまじまじと見られシアは緊張する。
どんな方でも挨拶はきちんとしなければと思い
「探偵としての潜入調査ではありますがメイドとしても何かお力になれるように頑張りますのでよろしくお願いします。」と頭を下げた。
ダイゴは、ムギに緊張して固まっているシアを横目で見て「ボクからもよろしく頼むよばあや。メイド業務は初めてなんだってさ」と助言する。
ダイゴの紹介とシアの挨拶を聞きムギは無言になり沈黙が3人の間に流れる。
(私の挨拶で何か悪いこと言ったかな?)
突然沈黙になってしまったのは、自分に非があることを無意識に言ってしまったのではないかと心配し始めた時、ムギがやっと口を開いた。
「お坊ちゃま、お話は事前にお聞きになりましたが探偵の調査だからと言っていくらなんでもよそ者をいきなり屋敷のメイドにさせるだなんてお坊ちゃまのお願いでも私はご理解できませんね。」と腕を組んだ。
「ばあやだって最近のおやじの様子を心配していたじゃないか」ダイゴは少しムッとした表情を見せる。
「それとこれとではお話が違うのであります。」ムギはダイゴにも一歩も引かない様子だ。
「ふぅ・・・。」
ダイゴは(またばあやの頑固が始まった)とため息を着き呆れた表情を見せていた。
(さてさて、頑固なムギをどうにか説得させるにはどうするべきか)とダイゴは考え始めた直後だった。
「ムギさんが認めていただくためには何か証拠などがありますか」シアは(このままでは調査どころか門前払いになってしまう。)と思い一歩前に出た。
「そうですね、ツワブキ家にお仕えするのならある程度実力が無いとなりませんね」
ムギはシアが引き下がる様子が見られないことを悟ったのか少し考えてから組んでいた腕をそっと解いた。
「実力とは一体どんなことでしょうか?」
「お屋敷を守るという事はメイドもですがお付のポケモンもある程度実力がなければなりません。つまり、私をポケモン勝負で勝たせてみたら考えても良いでしょう。」
「ポケモン勝負!?ばあや何をいきなり。今までのメイドさん達は面接だけで通してたじゃないか」
ムギの思いもよらない宣戦布告にダイゴは驚く。
「これは私のお話です。坊っちゃまとのお話とは別であります。」
「わかりました、ムギさんの勝負受けて立ちます。」
依頼人からの相談を解決するためには何でもすると心に決めた[#dc=
1#]は覚悟を決めムギとのポケモン勝負に挑むことにした。
「シアちゃん!?」
ダイゴはまさかシアがムギとの勝負を引き受けるとは思いもしなかったので目を丸くし呆気に取られていた。
【当然の宣戦布告で驚きつつも勝負を受けるシア
ポケモン勝負は一体どうなることやら。】
◀◀ To be continued