<デュエルアカデミア編>
午前の授業の終わりを告げるチャイムが鳴り生徒が次々と教室を離れ廊下は生徒で溢れかえり授業の解放感からかにぎわっていた。
なずなも昼食を取るためリオと購買に向かおうと教室を出て廊下を歩いていた。「はぁーっ、デュエル経済学の授業ってホント眠くなるよねー。」そうつぶやきながらリオは大きな欠伸をして見せた。
「確かに、デュエル経済を学ぶより実際のデュエルの方が面白いしね」
なずなもリオの言い分には納得せざるを得なかった。リオと他愛のない会話をしながら廊下を進んでいると廊下の前方の隅にに小さな赤い手帳のようなものが落ちているのを見つけ立ち止まった。「これ、なんだろう?」なずなは立ち止まり赤い手帳を拾い上げた。
「なずな、どしたの?」
なずなが急に立ち止まったためリオも気になり立ち止まった。
「リオ、何か落ちてたから拾ってみたの・・・。手帳か何かかな?」リオがなずなの手元にある小さな赤い手帳を見るとハッとした表情を見せ「あら!それオシリスレッドの生徒手帳じゃないかしら?」と言うとつけまつげを付けた目をバシバシまばたきさせながらながらなずなの顔を覗いた。
「えっ!?これがオシリスレッドの手帳なんだ~!生徒手帳は授業やデュエルの成績も掲載されるから大切な物だよね。きっと持ち主も今頃必死に探していると思うから中身も調べて持ち主の所に届けてあげようかな。」
「なずなったらほんと世話好きねぇ・・・。でも、そんなあなたが好きよ♡」なずなはリオの熱い視線にハハハハっと苦笑いをしながら手帳の表紙を開くとそこには【オシリス・レッド3年 万丈目準】と書かれてあるのが目に入った。「万丈目・・・準・・・。あっ!あの時私のカードを拾ってくれた先輩だ!!」なずなはどこか聞き覚えのある名前を読んだ瞬間、昨日池に捨てられた自分のカードをずぶぬれになりながらも拾ってくれた男子生徒を思い出した。
すると、リオが「へ~、万丈目サンダー先輩のね。なずなはもう知っているのね。」と興味深そうに聞いた。なずなは、リオの発言に少し驚き「リオ、知ってるの?」と尋ねた。リオはきょとんとしているなずなの表情をみるとクスッと笑みを浮かべ「ええ、なんせ私はデュエルアカデミア№1の情報屋ですもの!私に知らない生徒なんていないわよ!!」と目を輝かせ自信満々に胸を張って見せた。
なずなは自信たっぷりなリオのを微笑ましく眺めふた後にふと腕時計を見た。腕時計からはお昼休みはまだ始まったばかりであることがわかり、時間から今から3年生の教室に行けばきっと万丈目に生徒手帳を渡せるかもしれないと思った。
そしてなずなは、すぐに歩いてきた方向とは逆の方向に廊下を駆け足で走り始めた。リオは突然走り出したなずなに「あれっ、なずな!どこにいくのよぉ~!!」と叫んだ。するとなずなは走りながら一瞬顔を横を向きリオを見て「ごめんリオ!私万丈目先輩に手帳を届けに行ってくる!!」と伝えるといそいそと廊下を走っていった。
リオは廊下で小さくなっていくなずなの背中を少し呆れた表情で見ながら「ほんと、世話好きな子ねぇ。またレディーを一人置いていくんだから・・・。」とため息を漏らした。
なずなも昼食を取るためリオと購買に向かおうと教室を出て廊下を歩いていた。「はぁーっ、デュエル経済学の授業ってホント眠くなるよねー。」そうつぶやきながらリオは大きな欠伸をして見せた。
「確かに、デュエル経済を学ぶより実際のデュエルの方が面白いしね」
なずなもリオの言い分には納得せざるを得なかった。リオと他愛のない会話をしながら廊下を進んでいると廊下の前方の隅にに小さな赤い手帳のようなものが落ちているのを見つけ立ち止まった。「これ、なんだろう?」なずなは立ち止まり赤い手帳を拾い上げた。
「なずな、どしたの?」
なずなが急に立ち止まったためリオも気になり立ち止まった。
「リオ、何か落ちてたから拾ってみたの・・・。手帳か何かかな?」リオがなずなの手元にある小さな赤い手帳を見るとハッとした表情を見せ「あら!それオシリスレッドの生徒手帳じゃないかしら?」と言うとつけまつげを付けた目をバシバシまばたきさせながらながらなずなの顔を覗いた。
「えっ!?これがオシリスレッドの手帳なんだ~!生徒手帳は授業やデュエルの成績も掲載されるから大切な物だよね。きっと持ち主も今頃必死に探していると思うから中身も調べて持ち主の所に届けてあげようかな。」
「なずなったらほんと世話好きねぇ・・・。でも、そんなあなたが好きよ♡」なずなはリオの熱い視線にハハハハっと苦笑いをしながら手帳の表紙を開くとそこには【オシリス・レッド3年 万丈目準】と書かれてあるのが目に入った。「万丈目・・・準・・・。あっ!あの時私のカードを拾ってくれた先輩だ!!」なずなはどこか聞き覚えのある名前を読んだ瞬間、昨日池に捨てられた自分のカードをずぶぬれになりながらも拾ってくれた男子生徒を思い出した。
すると、リオが「へ~、万丈目サンダー先輩のね。なずなはもう知っているのね。」と興味深そうに聞いた。なずなは、リオの発言に少し驚き「リオ、知ってるの?」と尋ねた。リオはきょとんとしているなずなの表情をみるとクスッと笑みを浮かべ「ええ、なんせ私はデュエルアカデミア№1の情報屋ですもの!私に知らない生徒なんていないわよ!!」と目を輝かせ自信満々に胸を張って見せた。
なずなは自信たっぷりなリオのを微笑ましく眺めふた後にふと腕時計を見た。腕時計からはお昼休みはまだ始まったばかりであることがわかり、時間から今から3年生の教室に行けばきっと万丈目に生徒手帳を渡せるかもしれないと思った。
そしてなずなは、すぐに歩いてきた方向とは逆の方向に廊下を駆け足で走り始めた。リオは突然走り出したなずなに「あれっ、なずな!どこにいくのよぉ~!!」と叫んだ。するとなずなは走りながら一瞬顔を横を向きリオを見て「ごめんリオ!私万丈目先輩に手帳を届けに行ってくる!!」と伝えるといそいそと廊下を走っていった。
リオは廊下で小さくなっていくなずなの背中を少し呆れた表情で見ながら「ほんと、世話好きな子ねぇ。またレディーを一人置いていくんだから・・・。」とため息を漏らした。
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