2025年

 何気ない会話中、私の表情がほんの少しだけ曇った瞬間を、君は見逃してくれなかった。我慢しなくていいよ、というその一言に張りつめていた気持ちは簡単に崩れて、自分でも驚くほどぼろぼろと涙が零れてくる。
 何か嫌なことがあったわけじゃないのだ。ただ毎日を生きることに必死で、勝手に私より何倍も優秀な周りの人達と自分を比較して傷ついて、だんだん苦しくなっていって。それでも誰にも助けてなんて言えなかった。
 君はそっと私に寄り添って、君は充分頑張っているよ、と微笑む。だからたまには肩の力を抜いて、自分を大事にしてほしい、と。
 君がそう言ってくれるなら、私もあともう少しだけ、自分を褒めてあげてもいいだろうか。
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