文披31題-2025- 創作の夏。
海辺に行くのに、大きな麦わら帽子を選んだのが間違いだった。急に強い突風が吹き、帽子はふわりと風に乗って飛ばされていく。追いかけようと駆け出すと、男性の手が上手に帽子をキャッチしてくれた。
「す、すみません!ありがとうございます!」
そう言いながら駆け寄った、その相手を見てハッとする。帽子をキャッチしてくれたのは、密かに気になっていた彼。いつも大学の講義室の端で授業を受けていて、その真面目そうな横顔が素敵だと思っていたけれど、学部も名前も知らない。そんな彼に、こんな海辺で会うなんて。
素敵なワンピースと帽子ですね、と笑顔を見せる彼に、突風が私達を繋いでくれたのかも、なんて期待してしまう夏休みの一幕。
「す、すみません!ありがとうございます!」
そう言いながら駆け寄った、その相手を見てハッとする。帽子をキャッチしてくれたのは、密かに気になっていた彼。いつも大学の講義室の端で授業を受けていて、その真面目そうな横顔が素敵だと思っていたけれど、学部も名前も知らない。そんな彼に、こんな海辺で会うなんて。
素敵なワンピースと帽子ですね、と笑顔を見せる彼に、突風が私達を繋いでくれたのかも、なんて期待してしまう夏休みの一幕。