言葉を綴る。-SS短編集-

「寒っ!」
「流石に冬の海は寒いな!」
 夏のあの日よりも今日の海は荒れていて、大声を張り上げなければ一緒に来た友人と会話するのも難しい。だからこそ、小さな声で本音を呟く。
「…大好きだったよ」
「え?何て?」
「何でもない!」
 発つ前に、どうしても君とこの海が見たかったんだ。
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