第一話「クレイジーな俺様と芋剥きマスター」
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「様を付けろ様を。ワシは船長だぞ」
「…クソジジイ様」
「ふんっ」
全く減らず口の減らない馬鹿野郎共ばかりじゃ。
心配して追ってきてみれば、こやつらにはまだまだ早いキングスキュラか。
ぽいっとヴァンを孫に投げ、ワシは砕けたキングスキュラに近付く。
「ちょっと来い山羊野郎」
「は、はぁ…」
テクテクと山羊の脚のわりには器用に歩いてくるアルムが遅くてイライラするが来るまで待つ。
「いいか。盆前のスキュラでキングスキュラになる奴は体に僅かに色の違う節が増える」
「そ、そんな事本には」
「だからお前は駄目なんだ。本が全てじゃねぇ。
第一、そいつは戦った事のねぇ奴が書いたモンスター全書だろ?
他人が書いた本の知識だけに頼るな。自分の目で見て、常に警戒し、経験者の言葉を集めろ」
しゅんとする山羊野郎を息子に投げ飛ばし、ワシは野豚共の所へ行く。
「お、お頭~。もうちょいヴァンに優しくしてやってくだせぇ~」
「そ、そうだぞ!ヴァンはちゃーんとスキュラを…」
ガシッと野豚共の首根っこを捕まえ、吊し上げる。ちょっと…パッチョ重い。が、此処は威厳のため我慢だ!
「お前等はよくやった。だが、詰めが甘かったな。
次からはちゃんとワーム系は全部地面から引き抜いたか確認しろ。
見ろ!」
ワシは野豚共を安全な場所に投げ飛ばすと背中にくくった銛を外してその地面に突き刺す。
「これが」
長年の経験で
「スキュラの」
何度も戦い倒してきた相手。
「本体じゃあっ!」
銛の先に突き刺さったキングスキュラの本体である尻尾の先。断末魔の叫びを上げると地上にあった巨大なスキュラの死体も黒い煙となって消えていった。
「全てのスキュラ系モンスターは尻尾の先に再生核を持つ。山羊野郎が全部引き抜けと言ったのは正解だ。だが賢い奴は地面から引きずり出される際に自分で本体の再生核を切り離す」
「じゃあどうやって倒せってんだよ!」
孫に支えられながらヴァンがでけぇ声で吠える。
「空気を感じろ。そして地の底を走るワームの振動を!
何より、お前等には経験が足りん。もしヤバイと思ったら逃げてワシを呼べ!」
どうだ、決まったか…?
ふむふむ、全員の尊敬の眼差しがワシの高貴な肉体に突き刺さって気持ちいいわぁっ!!
「……クソジジイ、足遅いじゃん」
「なんだとこの山羊野郎!」
息子の可愛い嫁さんの大事なペットだから手加減してやってるのにこの山羊野郎は!!
「ぐえっ!」
逃げようとする山羊野郎の首根っこを捕まえ、宙吊りにする。
「テメェーがワシも乗せていけばいいんだよ。何ワシの息子と孫だけ乗せていった?乗車拒否か?あぁ?!」
「…定員オーバーです…僕の背中、二人乗りです」
つまりアレか…ワシを乗せるには三人乗りにならなきゃいかんと。
「紙ばっか食ってるからだろ馬鹿たれ!さっさと草食ってでかくなれこの馬鹿モンがぁぁぁぁ!!」
「メェエエエエエ!!」
あれ、いつものくせで投げ飛ばしてしまったが山羊野郎何処に飛んでった?
「あ、兄貴ぃ~!!」
ヴァンが今飛んでったし大丈夫か。回収してくるだろ。さて。
「てめぇら、ちゃんとお宝はみつけたんだろうな?」
「見つけたよ!でもヴァンとアルムが…」
お、ワシに意見か息子よ。お前は最近死んじまったばぁさんに似て来て叱りづらい。
「後から来るだろ。案内せい!」
「…クソジジイ様」
「ふんっ」
全く減らず口の減らない馬鹿野郎共ばかりじゃ。
心配して追ってきてみれば、こやつらにはまだまだ早いキングスキュラか。
ぽいっとヴァンを孫に投げ、ワシは砕けたキングスキュラに近付く。
「ちょっと来い山羊野郎」
「は、はぁ…」
テクテクと山羊の脚のわりには器用に歩いてくるアルムが遅くてイライラするが来るまで待つ。
「いいか。盆前のスキュラでキングスキュラになる奴は体に僅かに色の違う節が増える」
「そ、そんな事本には」
「だからお前は駄目なんだ。本が全てじゃねぇ。
第一、そいつは戦った事のねぇ奴が書いたモンスター全書だろ?
他人が書いた本の知識だけに頼るな。自分の目で見て、常に警戒し、経験者の言葉を集めろ」
しゅんとする山羊野郎を息子に投げ飛ばし、ワシは野豚共の所へ行く。
「お、お頭~。もうちょいヴァンに優しくしてやってくだせぇ~」
「そ、そうだぞ!ヴァンはちゃーんとスキュラを…」
ガシッと野豚共の首根っこを捕まえ、吊し上げる。ちょっと…パッチョ重い。が、此処は威厳のため我慢だ!
「お前等はよくやった。だが、詰めが甘かったな。
次からはちゃんとワーム系は全部地面から引き抜いたか確認しろ。
見ろ!」
ワシは野豚共を安全な場所に投げ飛ばすと背中にくくった銛を外してその地面に突き刺す。
「これが」
長年の経験で
「スキュラの」
何度も戦い倒してきた相手。
「本体じゃあっ!」
銛の先に突き刺さったキングスキュラの本体である尻尾の先。断末魔の叫びを上げると地上にあった巨大なスキュラの死体も黒い煙となって消えていった。
「全てのスキュラ系モンスターは尻尾の先に再生核を持つ。山羊野郎が全部引き抜けと言ったのは正解だ。だが賢い奴は地面から引きずり出される際に自分で本体の再生核を切り離す」
「じゃあどうやって倒せってんだよ!」
孫に支えられながらヴァンがでけぇ声で吠える。
「空気を感じろ。そして地の底を走るワームの振動を!
何より、お前等には経験が足りん。もしヤバイと思ったら逃げてワシを呼べ!」
どうだ、決まったか…?
ふむふむ、全員の尊敬の眼差しがワシの高貴な肉体に突き刺さって気持ちいいわぁっ!!
「……クソジジイ、足遅いじゃん」
「なんだとこの山羊野郎!」
息子の可愛い嫁さんの大事なペットだから手加減してやってるのにこの山羊野郎は!!
「ぐえっ!」
逃げようとする山羊野郎の首根っこを捕まえ、宙吊りにする。
「テメェーがワシも乗せていけばいいんだよ。何ワシの息子と孫だけ乗せていった?乗車拒否か?あぁ?!」
「…定員オーバーです…僕の背中、二人乗りです」
つまりアレか…ワシを乗せるには三人乗りにならなきゃいかんと。
「紙ばっか食ってるからだろ馬鹿たれ!さっさと草食ってでかくなれこの馬鹿モンがぁぁぁぁ!!」
「メェエエエエエ!!」
あれ、いつものくせで投げ飛ばしてしまったが山羊野郎何処に飛んでった?
「あ、兄貴ぃ~!!」
ヴァンが今飛んでったし大丈夫か。回収してくるだろ。さて。
「てめぇら、ちゃんとお宝はみつけたんだろうな?」
「見つけたよ!でもヴァンとアルムが…」
お、ワシに意見か息子よ。お前は最近死んじまったばぁさんに似て来て叱りづらい。
「後から来るだろ。案内せい!」