第一話「クレイジーな俺様と芋剥きマスター」
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(なんだかわかんねぇけど首が増えただけじゃねぇか。
こんなもん、俺様のグレイトな魔法で…)
プスッ
「いってっ!」
「回復針です。次はアイツを狙いますから!
…頼りにしてますよ、ヴァン。地面からアイツが完全に出た瞬間、全力で爆破してください」
「う…分かったよ」
頼りにしてると言われて自分の衝動を抑える。此処は兄貴に従おう。
キャオオオ!!
アルム兄貴の放った吹き矢の毒針がヤマタノスキュラに命中し、奴はのたくり回りながら痺れて地面に臥せる。
「今です、ムッチョ、パッチョ!!引きずり出しなさい!」
「がってんで!」
「おまかせぇん!」
ズルズルと痺れたヤマタノスキュラをその怪力で地面から引きずり出すオーク兄弟。その間兄貴は吹き矢を吹き続け、俺様は空に上がって最大級の火の玉を作り上げる。
「おっしゃっ!」
「全部出たんじゃね?」
「今ですヴァン!!」
待ってました!
「いっけぇクレイジーヴァン様スペシャルアルティメットクレイジーボンバー!!」
両手に集めた俺様の魔力を超特大の火の玉に代えて…ヤマタノスキュラに叩き付ける。
「伏せて!」
カンパニュラさんの号令で空にいる俺様以外の全員が伏せ、ヤマタノスキュラを中心に大爆発が起きる。
「やったか?!」
もうもうと煙が立ち込め、視界が悪い。
「ケホケホ、ヴァン、何処?大丈夫?」
煙の中、ちらっと黒い影が見え、どんくさいユリだと思い近付こうとした瞬間
「まだです!!ヴァン避けて!!」
悲鳴に近い兄貴の声が…そして、まるで濁流のように迫ってくる無数のミミズがスローモーションで見えた。
(あ、やべーこれ、食らったら俺様ただじゃ済まねーってか死ぬ?)
思えば糞な人生だったな~。
あーぁ、俺様が死んだらユリの奴、生きていけんのかな。ムッチョもパッチョも。俺様がいないと二人だけのコントでつまんないだろうなー。アルム兄貴は…悲しんでくれるかな?それとも、船の厄介者がいなくなって清々したって言うのか?いや、言わねぇな。兄貴はいつだって俺様を慰めてくれた。
……あぁ、せめて、俺様を捨てたクソドラゴンに文句言いたかった。「てめーらが俺様を捨てたおかげで、こんないい奴等に出逢えた」ってよ!
キンッ
諦めて瞼を閉じた瞬間、真下を物凄い風が通り過ぎた。
「う?」
(あれ…また俺様飛んでる…?)
翼も動かしてないのにこの浮遊感…てか落下感。
「どわっ?!」
そして、何故か屈強な胸板のこの感触は…
「く、クソジジイ?!」
こんなもん、俺様のグレイトな魔法で…)
プスッ
「いってっ!」
「回復針です。次はアイツを狙いますから!
…頼りにしてますよ、ヴァン。地面からアイツが完全に出た瞬間、全力で爆破してください」
「う…分かったよ」
頼りにしてると言われて自分の衝動を抑える。此処は兄貴に従おう。
キャオオオ!!
アルム兄貴の放った吹き矢の毒針がヤマタノスキュラに命中し、奴はのたくり回りながら痺れて地面に臥せる。
「今です、ムッチョ、パッチョ!!引きずり出しなさい!」
「がってんで!」
「おまかせぇん!」
ズルズルと痺れたヤマタノスキュラをその怪力で地面から引きずり出すオーク兄弟。その間兄貴は吹き矢を吹き続け、俺様は空に上がって最大級の火の玉を作り上げる。
「おっしゃっ!」
「全部出たんじゃね?」
「今ですヴァン!!」
待ってました!
「いっけぇクレイジーヴァン様スペシャルアルティメットクレイジーボンバー!!」
両手に集めた俺様の魔力を超特大の火の玉に代えて…ヤマタノスキュラに叩き付ける。
「伏せて!」
カンパニュラさんの号令で空にいる俺様以外の全員が伏せ、ヤマタノスキュラを中心に大爆発が起きる。
「やったか?!」
もうもうと煙が立ち込め、視界が悪い。
「ケホケホ、ヴァン、何処?大丈夫?」
煙の中、ちらっと黒い影が見え、どんくさいユリだと思い近付こうとした瞬間
「まだです!!ヴァン避けて!!」
悲鳴に近い兄貴の声が…そして、まるで濁流のように迫ってくる無数のミミズがスローモーションで見えた。
(あ、やべーこれ、食らったら俺様ただじゃ済まねーってか死ぬ?)
思えば糞な人生だったな~。
あーぁ、俺様が死んだらユリの奴、生きていけんのかな。ムッチョもパッチョも。俺様がいないと二人だけのコントでつまんないだろうなー。アルム兄貴は…悲しんでくれるかな?それとも、船の厄介者がいなくなって清々したって言うのか?いや、言わねぇな。兄貴はいつだって俺様を慰めてくれた。
……あぁ、せめて、俺様を捨てたクソドラゴンに文句言いたかった。「てめーらが俺様を捨てたおかげで、こんないい奴等に出逢えた」ってよ!
キンッ
諦めて瞼を閉じた瞬間、真下を物凄い風が通り過ぎた。
「う?」
(あれ…また俺様飛んでる…?)
翼も動かしてないのにこの浮遊感…てか落下感。
「どわっ?!」
そして、何故か屈強な胸板のこの感触は…
「く、クソジジイ?!」