ホントは、全部嘘
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僕は咲桜を見てるのに、咲桜は僕を見てくれない。
それどころか僕の友達を見てる。
でも、咲桜の好きな人の話を聞くと彼女は嬉しそうな顔をして色々話をしてくれる。
「彼って何色が好きなのかな」
「この前は青が好きって言ってた」
「どんなテレビ見るのかな」
「ドラマよりバラエティ番組って言ってたよ」
「相性占いしたら、相性良くなかったの…」
「占いだから気にしちゃだめだよ」
「ねーねー!昨日ね!彼と目があったんだよ!もしかして…私のことを…好きだったりするのかな…?」
「きっとそうだよ」
「今日、声かけられたよ!週末開いてる?って!あーー!どうしよう!」
「大丈夫だよ。咲桜なら上手くやれるよ」
僕の言葉に咲桜はずっとニコニコしてる。
この時だけ、咲桜の瞳に僕が映る。
僕しか映らない。
この時間がずっと続けばいいけれど、咲桜はやっぱり僕の友達しか見えてない。
だから僕は彼女に嘘をつく。
本当のことなんて言ったらきっと咲桜は傷つくから。
おわり