ホントは、全部嘘
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青い空に、眩しいほどの太陽の光。
お昼休みはいつも中庭のベンチに腰掛けて、咲桜の恋バナを聞く事が日課になってる。
「でね。映画が好きって言うから、映画に誘おうと思うんだけど、今やってる映画で面白いのしらない?」
頬を染めながら僕に尋ねる咲桜。
彼女に思いを寄せている相手は、僕と同じ部活にいる男子。
僕よりも明るくて、社交的な彼の事を、咲桜は好きなんだ。
「そうだね…やっぱり青春恋愛映画がいいんじゃないかな…今やってるよね。話題の女優が主演の…」
僕がそう言うと、咲桜はスマホをとりだして「これ?」と体を近づけて見せてくる。
石鹸みたいに爽やかな香りが僕の鼻をくすぐる。
「そう。その映画だよ」
咲桜は「誘っちゃおうかな!」とか「あードキドキしてきた!」ってはしゃぐ。
呼吸するたびに彼女の香りが僕の体を充満させて、咲桜に対する気持ちが大っきくなる。