いけない子
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『ん?…あっ…えーーっと…はぁっちょっとジョギング?』
「こんな時間に?」
時計を見ると夜の10時。
「女の子がこんな時間にジョギングなんてしちゃだめだよ」
『んーーでも…でもね?………順平君に、会いに来たの』
僕は耳を疑った。
急いで部屋のカーテンを開けて外を見ると、スマホを耳に当てて僕の方に手を降ってる彼女がいた。
急いで電話を切って外に出ると、夜は肌寒いのに薄着の咲桜が立っていた。
「やっほー順平君」
暗い夜を明るく照らすような笑顔に、少しだけ安心した。
「言ってくれたら、僕の方から会いに行ったのに…」
「んーー…なんかね。順平君のこと考えてたら会いたくなっちゃって……心配させてごめんね」
そう言ってから咲桜は僕のとの距離を詰めて、頬を触ってきた。
ほんとに走ってきたのか、ちょっぴり手が暖かい。
「うん。怪我してないね」
「してないっていったろ?…それよりも僕に会いたくなったら、僕が君に会いに行くから」
「わかった…今度からは会いたくなったらちゃんと言うよ」
「うん。そうしてもらえると僕も安心だから」
僕がそう言うと、いたずらする子供みたいに笑ってからギュッと抱きついてきた。
咲桜の顔が肩にあって、細い腕が僕の腰に絡まって「え゛あ゛!」って変な声がでた。
「変な声っ。そんな順平くんも好き!」
「ぼっ!…僕も好きだよ!」
ぎゅって咲桜を抱きしめると、ふふふっと笑い声が耳元で響いた。
「私のほうが好きだもーン」
このまま家に連れ込んでしまいたくなる…。
僕の平常心を壊そうとするイケナイ子。
僕は彼女のサラサラの髪をなでた。
おわり