ふたりごはん
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夏真っ盛りの今日、僕と咲桜は一緒に任務に当たっていた。
僕らの任務が終わったのは、18時丁度。
これから彼女と、夜ご飯の買い出しに向かう。
僕ら以外の生徒は、昨日から遠方の任務で出払っているので、夜ご飯は二人きりで食べるんだ。
寮の近くのスーパーに着くと、咲桜はカゴを腕に通した。
「あ。待って、かごは僕が持つよ」
「え。いいの?」
「うん。色々買うでしょ?重くなるから、僕に持たせて?」
僕は咲桜からかごを取り上げた。
「ふふふ。順平優しいね。ありがとう」
口元に手添えて笑う彼女に、僕の体温はぐんと上がった。
「トマトが2つ!」
野菜売り場に行くと、咲桜は艷やかなトマトを2つ手に取りかごに入れた。
それからは順序よく、売り場を練り歩き、かごには、バジルの葉、アボカド、冷麺用の麺、トマト缶、ツナ缶が入っている。
会計をして、レジ袋に食材を入れていく。
勿論、レジ袋は僕が持って、寮に戻った。
寮のキッチンに、買ってきた食材を並べ、僕が野菜を切り、咲桜はそれを調理する。
「順平野菜切るの上手だね」
「そうかな。ありがとう」
「ここ来る前料理してたの?」
「母さんが仕事で遅くなるときとか作ってたよ。うち母子家庭だから」
「そうなんだ。偉いね。すごく偉い」
彼女に褒められるのは照れ臭くて、自然と口角が上がった。
料理が出来上がって、お皿によそい、テーブルに配膳する。
いつもは悠仁や、他のみんなのお皿もあってテーブルが狭いなって思っていたけど、今日は彼女と僕の分のお皿だけだから、とても広く感じる。
彼女と対面で座って、手を合わせ「いただきます」とお箸を取る。
目の前には僕らで作ったトマト冷麺、それから付け合せのアボカドとツナ缶の和え物、昨日の残り物の唐揚げとポテトサラダ、麦茶、僕のところだけにごはんがよそわれた茶碗がある。
咲桜と二人で会話をしながら、食を進めていると、二人で買い物して、料理をして、こうやって食事をするなんて、同棲してるみたいで、ニヤニヤしてしまった。