福岡分校
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「初!福岡ぁー!」
「豚骨ラーメンに屋台!巡るわよー!」
いえーい!なんて言いながらスマホのインカメラで写真を撮る咲桜と釘崎さん。
僕らは早朝の飛行機に乗って、福岡にやってきた。
飛行機でウトウトする僕の横で咲桜はずっとはしゃいでた。
まだあんな体力が残ってるんだ。
「めっちゃ楽しそ〜!俺も入れて〜」
二人に感化されてはしゃぐ悠仁に伏黒君が「遊びに来たんじゃねぇぞ虎杖」ピシャリと言った。
「え?なんで俺だけ?」
「1番目立つからだ」
悠仁と伏黒君のやり取りを見てると、微笑ましくて思わず笑いそうになってると、咲桜が僕らを呼んだ。
「記念にみんなで写真とろうよ!」
任務だからはしゃぐ事に抵抗していた伏黒君は咲桜には甘いらしく「1枚だけですよ」とインカメラに映る場所に入る。伏黒君に続いて悠仁と僕。
「サキちゃんもほら入って!」
「はぁ?なんでだよ」
「写真撮るのに理由なんていんの?ほら、早く来なさいよ」
「嫌だね。東京モンと写真なんか」
釘崎さんの誘いも断った竜胆さん。
「そんな。せっかくだから───」
「咲桜。ほっときましょう」
「でも…」
「また誘えばいいよ。今は気分じゃないだけだろうし」
僕の言葉に彼女は「そうだね…」と少し悲しそうな顔をした。
ここに来る前、咲桜は竜胆さんに自己紹介をしていた。
これからの任務を一緒に行動し、時には共闘することもあるだろうし、友好の意味を込めてだったんだろう。
だけど、竜胆さんはそんな咲桜の気遣いを突っぱねていた。
多分竜胆さんは、僕らの様に群れたくないんだろう。
「あ。順平君、見切れてるからもっと寄って」
僕は咲桜の言う通り、隣の悠仁に身体をつける。5人全員が画面に入ると、咲桜の「チーズ!」と声と共に軽快なシャッター音が聞こえた。
記念写真を終えて、さて分校に向かおうと竜胆さんに、分校までの道のりを聞くと、竜胆さんは適当な道案内をしてどこかへ行ってしまった。
こまったなぁ。
「まぁこうなったら、いよいよ観光でいいんじゃねぇーの?」
悠仁の提案に賛成したのは咲桜。だけど、それを制したのが伏黒君だ。
「そうもいかねぇだろ。仮にも任務だ──」
伏黒君は真面目だ。
それに、誰よりも冷静に物事を読み取れる。
僕よりも年下とは思えない時が多々ある。
「伏黒君の言う通り、まずは伊地知さんに報告して、指示を仰ごう。任務が終わったら、観光しようよ」
しょんぼりしてる咲桜は見る見るうちに元気になって「そうだね!みんなとなら今回の任務ちょちょいのちょいだよ!」ってやる気を出した。
「東京校の方たちですよね?」
僕らが話していると、知らない男子が声をかけてきた。
その男子をよく見ると、渦巻きのボタンがついた制服を着ているから、僕らと同じ高専生徒かな?
「その様子だとやはり……竜胆さんは全部放りなげて単独行動中のようですね……」
竜胆さんを知っているということは、やっぱり同じ高専生徒みたいだ。
「いつもいつも自分勝手に─ちょっとした指示くらいちゃんと守れよ」
眉間にシワを寄せて独り言を言う彼からは、竜胆さんに振り回されてることがわかって、同情してしまう。
「その口ぶり…あんた分校生?」
釘崎さんの問いに、渦巻きボタンを着けた男子は自己紹介を始めた。
「福岡分校生1年生結木です。竜胆に変わって皆さんを分校まで案内します」
結木君は、竜胆さんと違ってしっかりしていそうだ。
分校まで案内してくれるみたいだし、ひとまず安心だな。
と思ったのも束の間、悠仁が結木君に自己紹介をしようとするのを、結木君がきっぱりと断った。
「伏黒恵さん…釘崎野薔薇さん…それから稀有な術式を持つという名代咲桜さん────そして、虎杖悠仁と吉野順平」
え?…なんで僕と悠仁だけ呼び捨て?
他の3人の名前を呼ぶ時と声色も違うし、しかもすごく、すごくすごーーーーく睨まれてる。
「呪術規定に従うのならば、虎杖悠仁……いや、宿儺の器。貴方は排除されるべき存在だ。今すぐにでも──そして、吉野順平……呪詛師として大勢の一般人を危険に晒した。貴方も宿儺の器同様排除されるべき存在だ」
きっつっ!!
まぁでも、結木君の言う"呪詛師一般人を危険にさらした"ってことは事実だし…。
言い返すこともないんだよな。
「しかし…。奈木野先生に"仲良くしろ"と言われているので、排除もいないし、仲良くもしません」
どっちつかずな返答をする結木君に悠仁が「はっきりしねぇなぁ!」と愚痴った。
「とにかく、俺は貴方達2人の存在を認めない。それだけははっきりと伝えておきます」
はぁ、なんかめんどくさいなぁ。
それにこんな状態で一緒に任務をこなすなんて、幸先が不安すぎる。
結木君のスマホが鳴って、それから僕らは結木君に連れられて竜胆さんと呪霊がいるっていう場所へ向かった。
僕らと仲良くしない竜胆さん。それから僕と悠仁を嫌う結木君───。
不慣れな土地、福岡での任務。
上手くやれるのか?
