新宿任務(with狗巻棘)
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伊知地さんの運転で着いたのは新宿ゴールデン街。
ネオン輝き、人で賑わう街とは違うレトロで落ち着いた雰囲気の長屋が軒を連ねてる。
新宿にもこんなところがあるんだ。
私は車から降り立って周りをキョロキョロと観察した。
「ツナマヨ?」
車から降りてきた狗巻先輩が私に首を傾げた。
んー、なんて言ってるんだろう。
いつもなら、パンダ先輩が通訳者役をしてくれてるからわかるんだけど…。
今日はパンダ先輩はいない。
順平君も狗巻先輩の言ってることがわかるみたいだけど、私はおにぎり語を前後の文脈で察してなんとなくわかるくらいで、まだ完全にマスターしていない。
「あーえっと…」
返答に困ってると、狗巻先輩はスマホを出して、何かを打ち始めた。
「ツナツナ」
私のポケットに入れているスマホが振動する。
ポケットからスマホを取り出して通知を見ると、狗巻先輩からメッセージが来ている。
『新宿は初めて?』
私がおにぎり語をよくわかってないから、狗巻先輩、スマホで送ってくれたんだ!
優しい!
私はトークルームで狗巻先輩に返事を送った。
『はい!新宿は初めてです!』
『僕も初めてだから一緒だね。もっとガヤガヤしてるのかと思ってた』
『ほんと、新宿にもこんなところがあるですね』
『ね!レトロでおしゃれだね!』
狗巻先輩と目が合ってニッコリ微笑み合う。
そんな中、伊知地さんが今回の任務の詳細を説明してくれた。
「今回報告が上がったのは、ここ新宿ゴールデン街の中にあるカラオケスナックからです。2年前に閉店してから、奇妙な出来事ばかり起こるとのことで調査したところ。2級の呪霊1体確認。窓の報告によると、ゴールデン街にある、閉店した他のお店から同じ呪霊の目撃情報が頻発しています。呪霊はお店を転々と移動している様です。今回はその処理を狗巻準1級術師にお願いします。名代さんには、狗巻術師の回復と援護をお願いします。また、このあとすぐに、私は他の任務にあたっている呪術師の送迎があるので一旦この場から離れますが、任務が終わり次第電話ください。迎えに向かいますので……では、これから帳を降ろします。内側から出ればすぐに解ける帳なので…」
伊知地さんが帳を下ろすと、みるみるうちに周りは夜になった。
ピロンと私のスマホが軽快な音を鳴らす。
『行こうか!』
という狗巻先輩からのメッセージと共に、グーサインを送る熊のスタンプが送られて来た。
「はい!」