進学校と年上(with1年ズ+吉野順平)
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広い教室に、木製の椅子と机が前に3つ、そのすぐ後ろに2つ。
合計5つ控えめに並べられている。
前の席は黒板に向かって左から釘崎さん、悠仁、伏黒君。
その後ろの席に咲桜と僕が座る。
「はぁ〜い!みんなぁ〜!今からテスト!返!却!はじ!める!よぉぉぉぉぉー!」
黒板の前に立ち、異様にテンションの高い五条先生に、釘崎さんと伏黒君は冷ややかな視線を送り、悠仁はケラケラとわらっている。
僕の隣では咲桜が「点数いくつかな〜順平君は絶対いい点数なんだろうなぁ」って僕に笑いかけてくれる。
「どうだろ、結構難しかったからなぁ」
「嘘だぁ〜。それにしても、高専って普通に授業もテストもあるなんて意外だったね」
「ほんと、そうだね」
僕らが通うこの学校は、呪霊を祓う任務をこなすことが多いけれど、表向きは宗教系の高校だから"普通の高校生" としての授業やテストも存在する。
任務の合間を縫って、授業やテストをするから、"普通の高校生"より忙しかったりする。
「はい。じゃぁ悠仁からね〜」と五条先生は順番に名前を読んでテストの解答用紙を返却していく。
最後に返却されたのは、僕。
五条先生から貰った解答用紙の点数を見る。
90点。
思ったよりいい点数だ。
「はーい!テスト返したからあとは自由時間ねー!先生はこれからやることがあるから、みんな好きに遊んじゃってー!」
五条先生はそう言って教室を出た。
残された僕らは、集まって解答用紙を「せーの」で見せあう。
釘崎さんは67点、悠仁は60点、咲桜は86点、伏黒君は100点……。
すごい、伏黒君満点だ。
「すごいね!伏黒君!100点満点!」
僕が思っていたことを咲桜は目をキラキラさせて伏黒君に言った。
「いや、別に、紛れですよ」
「はぁー?!紛れ?紛れで100点取れるわけないでしょ?喧嘩売ってんの?」
咲桜に褒められてもクールでいる伏黒君に、釘崎さんが噛みついた。
「んなわけあるか。そんなこと言うより、お前ちゃんと勉強しろ」
「私だってちゃんと勉強してるわよ!ただテスト前は、任務とか合って大変だったのよ」
「言い訳」
「はぁ?!」
「まぁまぁ、釘崎さん。またテストあるんだしさ、またその時頑張ろうよ」
「うんうん!順平君の言う通り!次があるよ!ね!」
二人の間に入ると、すかさず咲桜も入ってくれた。
これで少しは落ち着くかなって思ったら