出張②(with吉野順平)
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目が覚めると、天井が目に飛び込んできて、布団に寝かされている事を理解した。
上半身を上げると、机で何かを書いている咲桜が目に入った。
骨が折れたような痛みがなくなっているから、きっと咲桜が反転術式で僕を治したんだろう。
また、咲桜に助けられたのか…。
僕の心がチクリと傷んだ。
「あ!順平君!目覚めた?」
「うん。反転術式で治してくれたんだね。ありがとう…何書いてるの?」
へニャリと笑う咲桜が、僕に紙を見てた。
「報告書だよ。これ書いちゃえば、順平君と遊べるからね」
よく見ると、さっきの出来事が事細かく書かれている。
2級の呪霊一体廃旅館に出現。
行方不明者の救出。
呪術師一名負傷、反転術式にて治療済み。
チクリ。
僕の心にまた針が刺さった。
「ありがとう………助かるよ」
「疲れたでしょ?今日はここの温泉に入ってご飯食べて寝よっか!」
「そうだね」
僕と咲桜は大浴場のお風呂に浸かって、ご飯をたべて、仲居が敷いてくれた布団を引っ付け、お互いお休みって言って電気を消した。
数分して咲桜のちいさな寝息が聞こえる。
僕は今日のことが頭から離れず、眠れない。
今日、僕は呪霊を祓えなかった。
咲桜を守るどころか、また救われてしまった。
咲桜は、素晴らしい先祖の血を引いて、呪霊を祓えるだけではなく、高度な反転術式まで使える。
稀有な血筋の咲桜に比べて、僕は真人によって脳をイジラレて術式を使えるようになった元非術師の元呪詛師。
彼女と僕には天と地の差がある。
僕はずっとこのまま、咲桜を護ろうと頑張っても、咲桜に護られるのだろうか。
また僕の心に針がチクリと刺さった。
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目が覚めると、天井が目に飛び込んできて、布団に寝かされている事を理解した。
上半身を上げると、机で何かを書いている咲桜が目に入った。
骨が折れたような痛みがなくなっているから、きっと咲桜が反転術式で僕を治したんだろう。
また、咲桜に助けられたのか…。
僕の心がチクリと傷んだ。
「あ!順平君!目覚めた?」
「うん。反転術式で治してくれたんだね。ありがとう…何書いてるの?」
へニャリと笑う咲桜が、僕に紙を見てた。
「報告書だよ。これ書いちゃえば、順平君と遊べるからね」
よく見ると、さっきの出来事が事細かく書かれている。
2級の呪霊一体廃旅館に出現。
行方不明者の救出。
呪術師一名負傷、反転術式にて治療済み。
チクリ。
僕の心にまた針が刺さった。
「ありがとう………助かるよ」
「疲れたでしょ?今日はここの温泉に入ってご飯食べて寝よっか!」
「そうだね」
僕と咲桜は大浴場のお風呂に浸かって、ご飯をたべて、仲居が敷いてくれた布団を引っ付け、お互いお休みって言って電気を消した。
数分して咲桜のちいさな寝息が聞こえる。
僕は今日のことが頭から離れず、眠れない。
今日、僕は呪霊を祓えなかった。
咲桜を守るどころか、また救われてしまった。
咲桜は、素晴らしい先祖の血を引いて、呪霊を祓えるだけではなく、高度な反転術式まで使える。
稀有な血筋の咲桜に比べて、僕は真人によって脳をイジラレて術式を使えるようになった元非術師の元呪詛師。
彼女と僕には天と地の差がある。
僕はずっとこのまま、咲桜を護ろうと頑張っても、咲桜に護られるのだろうか。
また僕の心に針がチクリと刺さった。
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