出張(with吉野順平)
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帳場、客室、大浴場と見て回るも呪霊がいる気配も、行方不明がいる気配もない。
「残るは、食堂と調理場だね…」
咲桜が壁にかけられた案内板を見て言った。
「そうだね。きっとそこに行方不明者がいるはず」
僕らはそこに向かった。
落書きがされて、酷く汚れている大きな両開きの扉と、その上には『食堂』とところどころ掠れた文字の看板がある。
「ここだね」
「うん…」
不安げな咲桜の声が響いた。
「行方不明者が生存していたら、行方不明者の保護と救出を咲桜が、僕はその間に呪霊を祓う。そうじゃなかったら咲桜は回収を…いいね?」
「うん。順平君無理しないでね…私だって呪霊を祓えるんだから!」
ポシェットにある御札を見せて言う咲桜に僕は笑った。
「ありがとう心強いよ」
でも僕は彼女に護られるようなやつじゃなくて、彼女を護れる様な男になりたいんだ。
「さぁ。中に入るよ」