思い出す②(with七海建人+吉野順平)
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黒塗りの車は助手席に七海、後部座席に悠仁と咲桜、眠ったままの順平を乗せて走り出した。
運転手は黒縁メガネをかけた男性、伊地知だ。
額に汗を流し運転している。
何分乗っただろうか。
窓からの眺めがビル群から長閑な山が見える風景に変わっていった。
曲がりくねった道を走り、たどり着いた場所は大きな門構えに、五重塔や屋敷があった。
門には『東京都立呪術高等専門学校』と札がかけられている。
ここが、学校?
咲桜が戸惑っていると、車が停車した。
七海が車から降り、咲桜が座る席の扉を開けた。
「どうぞ」
車から降りると、森林の香りが咲桜の鼻を擽った。
七海は後部座席に座らされている順平を横抱きにして、咲桜に説明した。
「吉野君は、医務室に連れていきます。名代さんは、伊地知君と虎杖君について行ってください」
「…え」
メガネをかけた男性をみて動揺する咲桜に七海は微笑む。
「大丈夫です。ひとまず吉野君の身体に異常がないか確認するだけなので……またすぐに逢えますよ」
咲桜は七海の言われた通り、伊地知と悠仁についていった。