特訓(吉野順平with悠仁+宿儺)
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悠仁の体に紋様が浮かび上がる。
悠仁が宿儺に入れ替わってしまったと、僕はすぐに理解した。
「ケヒヒッ小僧同士で興の湧く事をしておるな…俺も入れろ」
「…え。…やだよ」
僕は投げ飛ばされた。
澱月が守ってくれたから無事だったけど、そうじゃなければ骨折するくらいの勢いだった。
「ッッ!」
体制を立て直そうとしても、宿儺の動きが早く体制を整える前に次々と攻撃を仕掛けられる。
「その皿を割れば良いのか」
「…」
「ケヒッ。俺のを避けるのに手一杯か」
「んなこと…一言も…言ってないっだろ!」
降りかかる拳を避けて、避けて時々攻撃するけどからきしだ。
一つも当たらない。
「どうした小僧。全く当たっとらんぞ。本気でこい」
「るっさいっ。僕には僕の、やり方があるんっだ!」
ずっと猛スピードで格闘をしているから息が上がる。
心臓が大きく拍動して五月蝿い。
動くたびに、汗が飛び散ってそれが目に入って痛い。
「ほら、頑張れ頑張れ。このままだと咲桜は守れんぞ」
「ッ…」
咲桜という言葉に気を取られていて、宿儺攻撃に反応するのが遅れてしまった。
僕のみぞおちに宿儺のパンチが入る。
お皿が割れる甲高い音がして、口から胃液を吐き出した。
倒れ込む僕を見下ろす宿儺はいつものように笑った。
「ケヒッケヒヒヒッ。小僧が強くなったと言っとったが……お前、弱いな」
「……っしってる…」
「ほぅ。己の実力は認識しとるのか。小僧にしては大したものだ」
「今は、弱いかも、しれない…でも僕は…強くなりたい…咲桜を守れるくらい」
「…寝言は寝ていえ」
顔に大きな衝撃と骨が折れる音がして、僕の意識はここで途絶えた。
おわり