野球(with交流戦)
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野球する人はみんなユニフォー厶着るんだけど、順平君のユニフォーム姿が見れるなんて凄く楽しみ。
ユニフォームに着替え終わった野薔薇ちゃん、真希さんと話しながらグラウンドに行くと、すでに男のコ達が駄弁っていた。
その中には勿論順平君もいて、私はじっと彼を見つめてしまう。
他の男のコほどゴツゴツとしてなくて、スラッとした姿に胸がギュッと掴まれる感覚がした。
野薔薇ちゃんに頬をペチペチと軽く叩かれてハッとする。
「吉野に穴開くぞ」
「え…そんなに見てた?」
「見てたな」
「見てたぞ」
野薔薇ちゃんと真希さん、二人して言うから、段々恥ずかしくなってきて顔が熱くなっちゃった。
「あっ!咲桜!」
男の子達と話してた順平君が私に気づいて、そばに来てくれた。
野薔薇ちゃんと真希さんは男の子のグループのところに行っちゃった。
「体調大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ」
体操服を着た順平君は何度も見たことあるけど、野球のユニフォームを着た順平君は新鮮で、恥ずかしくてもじっと見つめちゃう。
「…咲桜?…」
「え?」
「僕に、なにか付いてる?」
「ん?!いや。ちっ違うの…その、順平君、野球のユニフォーム…かっこいいなって」
順平君のほっぺがピンク色に変わって、へニャリと笑った。
「ありがとう。嬉しいよ。みんなが待ってるから行こう」
「うん!」
手を惹かれてみんながいるベンチのところへ向かった。
みんな楽しそうにケラケラ笑って話をする。
でもいざ野球が始まると、さっきとは打って変わって真剣になるの。
真希さんが打ったボールは、京都校のほうきに乗った女の子、西宮さんに取られちゃったから、ホームランにならなかった。
真希さんがアウトになって、プリプリ怒る野薔薇ちゃん。
かわいいなぁって思う。
パンダ先輩や、狗巻先輩が打った後に、順平君の番がまわってきた。
ヘルメットを被ってバットを持ち、ホームベースに立つ順平君。
「がんばってーー!順平くん!」
私のおっきな声援が順平君に届いたみたいで、振り向いて太陽みたいな眩しい笑顔で手をふってくれた。
足でホームベースにたまった砂を均して、構える姿なんてなかなか見ないからドキドキしながらみちゃう。
バッティングマシンからでたボールを、甲高い金属音を鳴らして飛ばす順平君は、まるで本物の野球選手みたいで、見惚れちゃって声援を送るの忘れちゃってた。
試合後、野薔薇ちゃんと真希さんにたっぷりからかわれちゃった。
あっ。
野球は勿論東京校が勝ったよ。
おわり