第16話/エスケープ
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こっそり学校を出て、咲桜と映画を見たり、いろんなことをして、僕の家に帰った。
ほら、顔怪我した時に咲桜の両親が帰ってくるまで、僕の家で面倒見ることになってたからね。
でも、それも明後日までみたいだ。
なんだか残念。
ずっと一緒だといいのにと思う。
夜、ベッドに入ってウトウトしていると、控えめに部屋のドアをノックされた。
扉を開けると、パジャマを着て枕を抱くように持った咲桜が立っていた。
僕はどうしたの?
と言う前に部屋に入れる。
咲桜は部屋に入るなり、枕に顔を埋めならが僕に言った。
「今日と明日、順平君と…一緒に寝たい…ナ…って思って…来たの…」
いい?と聞いてくる咲桜に、僕は逆に「一緒に寝てくれるの?」と聞き返してしまった。
咲桜はうずめていた顔をあげて、一度目をパチクリさせてから、ふふっと笑った。
「うん。一緒に寝たい」
僕らはベッドに入った。
セミダブルのベッドは二人が寝るには少し狭いけど、合法的に引っ付けるから僕には嬉しい。
「おやすみ」と挨拶して電気を消した。
咲桜はモゾリと寝返りをうって僕に背を向けて寝始める。
僕は逆に咲桜の方に寝返りをうって、後ろからハグをした。
バックハグっていうやつ?
咲桜は僕より小さいから、自然と僕が彼女を包み込むような型になる。
咲桜の前に出した腕に彼女の腕が絡んで、手を握った。
「順平君と一緒だから、いい夢見れそう」
時折あくびをしながら言う咲桜に僕はそうだねと言ってうなじに軽くキスをした。
咲桜の体温が僕の体温と混ざって、布団の中が心地良い温度になって僕も眠くなる。
咲桜の甘くいい匂いをかぎながら、僕は眠った。
続く