第15話/幼馴染
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いつもタムロする廃倉庫に佐山、西村、本田、それに翼が既にいた。
4人はホコリが少しかぶってところどころ破けたソファに座ってローテーブルにタバコや酒を置いて盛り上がっていた。
翼は俺を見るなり飛びついてきて腕にすがる。
「しょーたぁ!遅かったじゃぁん」
あぁきも。
可愛くねぇ。
うぜぇ。
これが咲桜だったら…。
そんなことを考えると、陰キャのあの満更でもない顔が、脳裏にちらつく。
俺はホコリが舞うくらい乱暴にソファに腰掛けた。
「校長とは何話したんだよ?」
「明日から一ヶ月停学」
俺の言葉に4人はぺちゃくちゃ話す。
あぁまじイライラすんわ。
停学とかどーでもいー。
それより咲桜の相手がよりにもよってあの生意気な陰キャ野郎だなんて。
なんで俺じゃねぇんだよ。
舌打ちをして、ローテーブルに足を乗せた。空の缶チューハイが床に落ちる。
「うわぁ。翔太機嫌わりぃ」
「どーしたの?しょーたぁ?」
翼の猫なで声がうっとうしい。
「翼。お前整形してこいよ。目とか鼻とか…腕のいい美容外科手配してるからよ」
「え?!ほんとにぃ?!私整形したかったんだよねえ」
一人で盛り上がる翼。
はぁうざ。
咲桜の為に手配したけど、あるはずの傷がなかったし、翼の顔ブスだしこの際ちょーどいいわ。
少しでもブスをましにしてもらわねぇとこっちが困る。