第2話/映画作成
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帰り道、もう外は真っ暗で人も歩いてない。
街灯が足元を照らしてるけど街灯から離れると暗くて見づらい。
名代さんと帰り道は途中まで一緒だから二人並んで帰ってる。
僕の左側に名代さん。
僕は道路側を歩いてる。
歩きながら映画作成の事を色々話した。
どの機械で撮影するとか、いつまでに仕上げるとか、そんな話で盛り上がってると、二股に別れた道についた。
名代さんは左手側の道に、僕は右手側の道に行かなきゃいけない。
「今日は凄く楽しかったよ!ありがとう」
二股に別れる道のちょうど中心にある街灯の下で立ち止まって名代さんは僕を見ていった。
「こちらこそ。引き受けてくれてありがとう。名代さんが引き受けてくれなかったらそのまま流れるところだったよ」
僕がお礼を言ったあとに名代さんはうつむいて小さな声で「名前」と言った。
聞き返すと、顔をあげた名代さんの頬がほんのりピンク色に色づく。
ちょっと視線を外したと思うと、小動物みたいに大きな目が僕を捉えてはにかんだ。
「これから一緒に映画作っていくんだし、名前で呼んでよ」
「え…あ…」
「だから、吉野君の事も名前で呼んでいい?」
僕は小さく頷いてそれから「咲桜」と呟いた。
「なぁに?順平君」
「あ…いや。呼んでみただけ…じゃぁ明日!」
恥ずかしくて、そこに入れなくなった僕は急いで踵を返し家路を急いだ。
家に着くと、母さんの作ったご飯が丁度できたところで、僕は部屋着に着替えて食事にした。
学校はどうなの?と母さんに聞かれて咲桜の事を考えてしまってくすっと笑ってしまい、楽しいよっと言って慌ててご飯をかきいれた。
楽しいなら良かったと母さんはビールを飲む。
また明日学校に行くのが楽しみだな。
続く