第15話/幼馴染
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一昨日咲桜をカッターで刺しちまった。
と言っても不可抗力…。
ほんとはあの生意気言った陰キャをちょっと痛めつけようと思っただけ。
けど結果は…。
ご覧の通り。
海外女優のように、整った顔立ちをしている咲桜の顔を傷つけた。
衝撃的過ぎてその後の事はあんまり覚えてねーけど、俺は帰宅後すぐに親父に頭下げて、腕の良い美容外科の治療が受けられるよう手配してもらった。
綺麗なままの彼女でいてもらいたいからな。
女子で顔に傷って最悪じゃん。
こんな事俺にしか出来ねぇよな。
やっぱコネだわ。
コネ最高。
咲桜は、カッターで顔を切っちまった2日後には登校していた。
驚く事に、咲桜の左頬には傷なんてどこにもなく、綺麗に治っていた。
おかしい…。
血もクソほど出たあの傷がそんな1日、2日で治るか?
もしかしたらあれは夢だったか?
って思うくらい傷がなくなっていた。
昼休みに声をかけようと探したけど、教室にいなかった。
つぅか最近昼休み教室にいねぇよなぁ。
まぁ放課後にでも声けようと思ったら、放課後は校長からの呼び出し…。
内容は明日から一ヶ月自宅謹慎の停学処分の言い渡しだった。
まぁこれは仕方ねぇなぁ。
一ヶ月家で、ゲームでもすっか。
すっげぇ長く説教されて、下駄箱についた時には外も真っ暗で生徒も誰もいねぇ。
しかも雨降ってんじゃねぇか。
傘持ってねぇ。
傘立てをみると、何本か傘が立てられてる。
まぁ傘立てにある誰のかしらねぇ傘でも貰ってくか。
つか、汚え傘しかねぇの…?
あ、一本だけ新品の並みの傘あったわ。
綺麗な傘を一本取ろうとした時、反対側の下駄箱から聞き慣れた声が聞こえた。