第14話/創傷
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そんなことを思いながら、咲桜がどんな反応をしてるのか気になってちらっと彼女を見ると、咲桜は目をパチクリさせて母さんを見つめて、それから急いでノートに文字を書いて、母さんに見せた。
【そんな!!ご迷惑かけられません!】
「迷惑だなんて………咲桜ちゃん。全く迷惑なんかじゃないわ。年頃のしかも、怪我をした女の子を一人で家にいさせるなんて私はできないわ。ご両親からのお願いだし。それに、順平も咲桜ちゃんとお泊まり『デート』ができて嬉しいのよ?…ね!順平!」
母さん!
僕に振らないでよ!
咲桜が家にお泊りするのはすごく嬉しい!
楽しみだし!
「咲桜。そのぉ…なんていうか…うちに泊まったほうがいいよ…だってもし何かあった時、誰か人がいた方が安心でしよ?」
僕の言葉に耳を傾ける咲桜はほんのり耳が紅かった。
【お言葉に甘えさせて貰います。ほんとにありがとうございます】
ノートで顔を隠しながら文字を僕たちに見せてくれた。
「さっ!そうと決まれば、私は家に帰って片付けをするわね!順平はまだいるでしょ?」
「うん。あ、咲桜。まだココにいてもいいかな?」
【もちろん】
「じゃぁ。私はおいとまするわ。お二人共楽しんでね」
そう言って母さんは、帰って行った。
僕たちは、面会時間ぎりぎりまで他愛のない話をしていた。
咲桜との筆談は案外楽しいけど、でもやっぱり咲桜の声が聞きたいと思ってしまう。
早く良くなりますように。
また咲桜の声が聞けますように。
続く