第14話/創傷
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何分くらいだったのか、手術中と赤く点灯していたライトが消え、自動扉が開き、ベッドに横たわった咲桜が看護師に搬送されてきた。
すぐにその場にいた全員がベッドに駆け寄る。
咲桜は目を閉じて眠っているようだった。
左頬には大きなガーゼがされて、ベッドには点滴棒が取り付けられていた。
そこには透明の点滴が吊り下げられていて、そこから伸びる管は咲桜に繋がっていた。
手術室から医者が出てきて、保護者は誰かと僕らに声をかけた。
すると、僕の母さんが手を上げた。
「保護者……代理です」
「そうですか。怪我の説明をしますので、こちらへ」
医者はスタスタと、薄暗い廊下をあるき出した。
母さんは、僕の肩に手をおき、「咲桜ちゃんの側にいてあげて」と言ってから、医者の後をついていった。