第14話/創傷
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病院に運ばれた咲桜は、すぐに緊急手術になった。
病院には僕と担任、そして保健室の先生がいる。
伊藤は校長室に連れて行かれて、ここにはいない。
他の生徒は速やかに下校となった。
僕はオペ室の前に置かれた長椅子に座って、咲桜の無事を祈る。
カツカツと遠くからヒールの音がしたと思うと、名前を呼ばれた。
「母さん…?」
母さんは僕に話しかけようとしたけれど、担任に声をかけられてしまい、僕は母さんと話せなかった。
「吉野君のお母様。お呼び出ししてしまい申し訳ありません」
「いえ、それで咲桜ちゃんは今」
「手術中です…」
「そうですか」
母さんは僕の隣に腰を掛け「大丈夫よ」と言った。
「あの子なら大丈夫」