第14話/創傷
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刹那しょーくんが順平君を殴った。
拳を頬に当てた鈍い音と、どこからか悲鳴が聴こえ、私の後ろからは友達が「せ!先生呼んでくる!」と駆け出す音が頭の中に響く。
殴られた順平君は床に倒れ、馬乗りになったしょーくんが、耳を塞ぎたくなるような暴言を発しながら順平君と取っ組み合う。
私は二人のそばによって
「二人共やめて!」
そう言ったはずなのに二人はやめない。
それどころかしょーくんがいつもつるんでる男子たちが二人を取り囲んで、「やれやれ!」「もっとやれ!」と煽る。
「てめぇー誰にそんな口きいてんだ!」
「邪魔してきたやつに帰れって言って何が悪い!」
「はぁ!?生意気言ってんじゃねぇ!ヤラれてぇのか!?」
「やればいいだろう!!…そんなっ勇気もないくせに!」
順平君の言葉が教室に木霊する。
途端にしょーくんは、順平君の首を締め胸ポケットにしまっていたカッターを握り、振りかぶった。
順平君に刃物が近づいていく。
照明でキラリと刃先が光る。
考えるよりも先に私の身体は動いた。