第13話/映画公開
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「ねぇ。どうなの?」
「付き合ってるんだよね。だってお揃いのブレスレットしてるし」
ずんずんと、攻め込んでくる友人達に私はしどろもどろ。
それを見たみんなはニヤニヤ笑って
「やっぱ付き合ってんだ」
「ね、いつから?」
「やっぱり映画作ってるとき?」
「吉野君のどこが好きになったの?」
友人達の質問攻めに私は待ったをかけた。
でもそれが『恋バナ』が好きな、女子達の餌食になってしまう。
「なになに?恥ずかしいの?」
「いいじゃん!なんで秘密にするのよ」
「あ!あれね。みんなに言わずにコソコソしてるほうが舞い上がるほうね」
キャーキャーといろんな妄想をする友人達に私は、口を尖らせる。
「もー。からかわないでよ」
「ごめんごめん。で、付き合ってるんだよね?」
その問いにコクリと頷くと、また黄色い声が上がる。
「ね!ね!いつから?」
「えーっと…冬休み前くらい?」
「めっちゃ最近!いいね!熱々の時期じゃん!うらやましい!」
「そーでもない…かな…普通だよ」
話してる間に自分でもわかるくらい体が熱い。
こんなに質問攻めにされたのも初めてだし、それにそれが、恋人である順平君のことだなんて…
恥ずかしくてどうにかなりそう。
そんな事を思っていると、教室から悲鳴が聞こえた。
何があったのか、急いでみんなで教室に顔をだすと、そこには、床に落ちたパソコンを踏みつけて、右手でカッターの刃を出したりしまったりしてるしょーくんと、椅子を倒したり、文藝部の女の子に悪態をついてるしょーくんの取り巻きがそこにいた。
まるで廃墟の映画館みたいなそこには、もちろん順平君もいる。
彼は、パソコンを踏みつけてるしょーくんと睨み合ってるようにもみえた。
続く