第12話/公開準備
夢小説設定
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「そうそう。伊藤が咲桜ちゃんに告ったらしいぞ」
「え?!」
順平は動かしていた手を止めて秋人の方を見た。
秋人は一瞬順平に視線を向けたが、すぐに手元へ戻し、コードとコードを繋いでプロジェクターの起動作業をする。
順平自身、咲桜とは恋仲の訳なので、心配なんて無用なのだが、なぜか胸がざわつ。
「そ、それで…返事は?」
「勿論。返事はノー」
秋人の言葉を聞いてそんな気持ちは杞憂だったと順平は安堵した。
そうだ。
咲桜はモテるんだ。
だからそういうのがあっても仕方ない。
「ちなみに、咲桜ちゃんは『付き合ってる人がいるし、貴方をそう言う目で見たことはない』って言って断わったてよ」
幼馴染撃沈だなって笑っていう秋人。
「そうだな…」
「でもよ。伊藤のやつ、そのときに、誰と付き合ってるのか咲桜ちゃんに聞いても教えてもらえなかったらしくて、それからずっと機嫌が悪いらしい」
「それってさ。いつの話?」
「えーっと一週間前?」
「そうなんだ」
「気をつけろよ。順平」
「何が?」
「伊藤のやつ、咲桜ちゃんとつきあってる奴を見つけたらぶっ殺すって公言してるからさ」
「それってただの」
腹いせじゃないかと順平は眉を寄せた。
明日の上演に向けたセッティングが終わり、順平達は明日の流れを共有して帰路へついた。
続く