第12話/公開準備
夢小説設定
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プロジェクターとスクリーンの準備は順平と秋人が担当し、椅子を並べたり、ポスターを壁に貼ったりするのは、咲桜を含めた他の部員が行なっている。
順平がプロジェクターの設定をしていると、咲桜が後ろから声をかけてきて、振り向くと座席表を手に持って立っていた。
「どうしたの?」
「あのね。椅子を座席表通りに並べたら、窓側のココと、廊下側のココにもう少し椅子を並べられそうだったから、どうかなって…並べても大丈夫?」
「ああ。大丈夫だよ。ありがとう。凄く助かるよ!」
「あ、あと…」
「ん?」
首をかしげる順平の耳元に、咲桜は顔を持っていって、小さな声で「今日も、一緒に帰ろうね?」といった。みるみるうちに赤面する順平。
「も!もちろん!」
「よかった!じゃぁ椅子並べてくる!」
咲桜はにっこり笑って、持ち場に戻る。
その一部始終を見ていた秋人が、まだ顔の赤い順平にニヤニヤ笑いながら声をかけてきた。