第10話/水族館デート
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
僕は今、待ち合わせ時間よりも1時間早く待ち合わせ場所である、水族館の時計塔の前にいる。
なんでこんなに早くにいるかって言うと、咲桜に早く会いたいから。
それに、女の子を待たせちゃ行けないだろ?
カップルだったり、家族連れだったり…
ガヤガヤしているのをじっと眺めていると、視界が真っ暗になった。
「だーれだ」
顔に触れてる指先が冷たい。
鼻をくすぐる甘い香り。
「咲桜だね」
彼女の名前を言うと、一気に視界が明るくなって、目の前に白いもこもこの上着を着て、ほっぺを膨らましている咲桜がいた。
「ぁーなんでわかったのー?」
「咲桜はいい匂いするからね」
「えー?そうかな?…」
クンクンと自分の匂いを嗅ぐ咲桜に、僕の心臓の鼓動が大きくなって、気づけばもこもこの咲桜を抱きしてめいた。
人前でこんなこと柄じゃないのに…。
「ひぁ……順平…君?」
「会いたかった…」
「わっ…私もだよ」
細い咲桜の腕が僕の腰にまわされて、どのくらいだったのか、ほんの数秒だったと思う。
咲桜はパッと僕に離れて「行こう!」って手を差し伸べてきた。
「うん。行こう」