第10話/水族館デート
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「順平君の手、暖かいね」
ほっぺがイチゴみたいに赤い咲桜が、僕を見て言う。
普段僕は末端冷え性だけど、今は咲桜といて体がポカポカしてるから手先も暖かいんだ。
でも咲桜の手は氷くらい冷たい。
もう12月だもんね。
男子と違って女の子はスカートだし、冷えるよね。
「咲桜は、手すごく冷たいね…寒い?」
「少しね。でも今、順平君がカイロになってくれてるから暖かいよ」
いつものように、へニャリと顔をほころばせて笑う咲桜につられて、僕の口角が上がった。
さっきよりも咲桜と繫がっている手の力を少し強めた。
離れたくないよって意味も込めて。