第9話/相思相愛
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言えた!
噛まずに、あがらずに!
言えた!
後は咲桜の返事のあとに僕のセリフをいうだけ。
咲桜は練習どおりにニッコリ笑った。
と思えば、咲桜が視界から消えた。
そして僕の体に体重が掛かって、それから体温が上がる。
その原因が咲桜に抱きしめられているってことを理解した時、耳元で僕だけはっきり聞こえるように、でも蚊の鳴くような声で咲桜が囁いた。
「順平君の事、好きだよ」
「え…」
耳から入った言葉が、脳みそに伝わって、頭で処理するよりも先に、咲桜は僕から体を話して、さっきの笑顔を見せた。
『私もだよ!だからここを出て、デートしようね!』
さっき…。
え?
なんて言った?──。
いや…。
聞き間違い…?
「え…あ……」
咲桜が僕の事を好き?
好きって?
あれ?
セリフなんだっけ…。