第9話/相思相愛
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順平君と血糊でところどころ赤黒く染まってる制服に身を包んで撮影をするのも、もう後何回か。
なんとなくこの衣装も肌に馴染んでいい感じなの。
こんなの普段着てたら驚かれるけどね。
でも順平君も同じ様に血糊と泥?
みたいなので汚れきった制服を着てて、ペアルックみたいで嬉しいんだ。
衣装だけどね。
そう、今日は告白のシーン。
いっぱい順平君と練習したところ。
練習している間に、『はづき』はすごく勇気があって、羨ましいと思ったの。
だって好きな子に素直に「すき」って言えるんだもん。
それでね。
私は感化されて、告白のシーンでアドリブを入れようと思うの。
撮影場所は一階の教室で、ドアの向こうにはゾンビが沢山いる。
そこを通らないと脱出できなくて、ゾンビと戦う前に愛を告白するシーン。
私と順平君はゾンビがいるドアの前に背を向けて座ってる。
そう。
練習したときもこうやって本番どおりにやった。
だからとちることも、セリフを忘れることもないの。
アドリブだってうまくやれるよ。
大丈夫。
『はづき』から勇気は貰った。
だから、私はここで順平君に───