第8話/花火
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みんなで花火をしてて楽しいけど、すごく楽しいってほどじゃない。
だって、順平君と花火をしてる訳じゃないから。
順平君はさっきから階段のところで休んでるの。
あぁ、一緒に花火したいな。
そんな事を思いながら赤や黄色に変わる手持ち花火を見つめる。
ふと、井川君から順平君が呼んでるって教えられた。
私は嬉しくて、まだ燃え上がってる花火を、水がいっぱい入ったバケツに突っ込んで、ちょっと早足で順平君の側に行った。
順平君は台本の話がしたかったみたい。
真面目だなぁって思う。
私は順平君のそんなところが好き。
しょーくん達に悪絡みされても平然とした態度でいるところとかね。
話に区切りがついたところで、私は順平君を花火に誘った。
もう残り少ない手持ち花火から2本とって、1本を順平君にあげる。
火を点けると、勢いよく周りを灯す。
順平君と目があって口角が上がった。
好きだよ。
順平君。
大好き。
カラフルに吹き出す炎の様に、貴方への溢れ出す想いを全部吐き出せたらいいのに…。
ねぇ…。
誰か、勇気を頂戴。
続く