第1話/映画鑑賞
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あぁ!面白かったね!吉野君!」
映画館でて開口一番声を出したのは僕の左で並んで歩く名代さん。
「うん。やっぱり何度見ても面白いよ。この映画」
「吉野君この映画何回目?」
「3回…目?」
「わぁ!負けた!私2回目」
悔しがる彼女は、やっぱり映画が好きみたいで、あの場面がいいとか、あの話はどうだったとか、帰り道ずっと映画の話。
「あ。ごめん…私ばっかり…引いちゃうよね」
「ううん。そんなことないよ…映画語れる人少ないから」
「わかる!うちの学校、映画好きな子少ないよね!吉野君もクラスの子から聞いて映画好きって知ったし……」
「そうなんだ…」
「じゃぁ私こっちなんだ!じゃぁね吉野君また明日」
そう言って、僕をみながら笑って手を降って帰っていく君が眩しくて、可愛くて、今まで感じたことのない高揚感でいっぱいになって、僕も夕日に照らされる君に手を降った。
「またね。名代さん」
続く