第7話/ハンカチ
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映画の撮影も始まって、最近は順平君と一緒に帰ってる。
順平君とは途中まで同じ道でそれ以降は分かれちゃうのに、順平君は「夜は危ないから家まで送る」っていつも私の家まで送ってくれるの。
私の家まで来ると、凄く凄く、遠回りになるのに…。
でも順平君と少しでも長く一緒にいられて私はすごく嬉しい。
順平君と家につくまで演技の事とか、映画のこととか話しているとすぐに家に着いちゃう。
ほら、今日ももう家に着いちゃった。
「今日も家まで送ってくれてありがとう」
「夜遅いから…女の子独りだと危ないだろ」
「うん。ありがとう…順平君、気を付けて帰ってね」
「うん…」
あれ?──。
いつもなら、もと来た道を戻ってくはずなのに、今日の順平君はなんか変。
ソワソワしてる。
「どうしたの?体調でも悪い?」って聞くと首を振る順平君。
体調も悪くないなら──。
「咲桜…」
「ん?」
「その…この前はありがとう…」
「この前…?怪我したときの事?」
「うん…そう…えっと………咲桜が嫌じゃなかったら…これ受け取ってほしい」
鞄から小さめの紙袋が出てきた。
その紙袋を私はよく知ってる。
可愛い雑貨がいっぱい売ってる私の大好きなお店。
私は順平君から紙袋を受け取った。