第6話/読み合わせ
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読み合わせを止めて二人がドアの方に顔を向けると
「あれ?咲桜じゃん」
そこにはいつもメンバーを連れた伊藤が立っていた。
「しょーくん…」
「ここ、誰も使ってないと思ってきたんだけど、何してんの?……」
「しかもインキャと」
メンバーの一人がニヤニヤしながら順平を見る。
「部活動だよ」
平然と伊藤とそのメンバーに向けて咲桜が言うと、伊藤と男達は、顔を見合わせて、こらえきれずに大声で笑い出した。
「部活ってまじ高校生じゃん」
「青春ってやつ?」
「ガキクセェ」
ゲラゲラ嗤って馬鹿にする男たちに今まで黙っていた順平が声をあげた。
「君たちだって高校生でガキじゃないか」
正論を言われて腹がたった伊藤以外の男達が、椅子にすわっている順平を囲み、見下し睨みつける。
「はぁ?」
「お前何言ってんの?」
「インキャの癖に生意気だな」
男達が順平に悪態をついて絡んでいる中、伊藤は咲桜に絡む。