第5話/買い出し
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そして買い出し当日、待ち合わせ時間の1時間も前に来てしまった僕。
もちろん咲桜はまだ来ていない。
服や髪型を何度も鏡でチェックしていたら母さんに「デートなの?」とからかわれた。
『デート』ではなく『買い出し』だけど、やっぱり好きな女の子と行くとなると、服装だって髪型だって気を遣う。
朝起きてシャワーを浴びたから体臭も大丈夫なはず…。
それに母さんが出先に軽く香水をつけてくれたから…。
あ、この匂い嫌いだったらどうしよう…。
母さんは「女子ならこの匂い好きだから大丈夫!」とか言ってたけど……。
約束の時間までまた30分ある。
咲桜はどんな格好で来るのかな。
なんでも似合いそう。
「順平君!」
名前を呼ばれた方を振り向けば、手を振って僕に向かって走ってくる咲桜が目に飛び込んできた。
「咲桜…」
僕は思わず彼女の名前を口に出した。
だって僕に向かってくる咲桜は、クリーム色の膝丈のプリーツスカートを風ではためかせて、笑顔で手を振りながやってきたから。
それがもう可愛くて、可愛くて…。
体温が1度も2度も上がった気がする。
「ごめんね順平君!まった?!」
「いや…待ってないよ。さっき来たところ」
「そうなんだ!……ん?あれ?」
咲桜が鼻をクンクンさせて僕に近づいてきたから、僕は思わず後退った。
「なんか、順平君、いつもと匂いが違うね」
「今日は…香水…つけてるから」
「やっぱり?!なんかすごくいい匂いだよ!」
私、その匂い好き!
笑顔で投げかけれた言葉に僕はもうその場で嬉しくて倒れそうになる。
ありがとう母さん。
母さんの言う通りだよ。
「気に入ってくれて良かった…じゃぁ買い出しいこっか」
「うん!あ!その前にこの前借りてたDVDかえしておくね!すんごい面白かったよ。ありがとう」